元F1ドライバーのケビン・マグヌッセンが、NASCARカップシリーズのデビュー戦後にライバルのノア・グラグソンと激しい口論を繰り広げた。マグヌッセンは、かつてキミ・ライコネンも参戦したTrackhouse Racingの特別参戦プログラム「Project91」から出場。サンディエゴの海軍基地コロナド(NAS North Island)に設置された特設コースで開催されたレースに臨んだ。
結果は27位だったものの、シボレーを駆りレース中のファステストラップを記録。しかし、レース後にはFront Row Motorsportsのノア・グラグソンから詰め寄られる事態となった。接触が続いた末に起きた衝突レース中、両者は何度も接近戦を展開していた。グラグソンはシケインでマグヌッセンを押しのけてポジションを奪取。その後も数周にわたって激しいバトルが続いた。そして第2ステージ終盤、ターン4進入でマグヌッセンがイン側へ飛び込むと、4号車のグラグソンを壁へ押し出す形となった。映像では接触直前にマグヌッセンがアクセルを踏み込んでいるようにも見え、グラグソンのマシンは右フロントのトーリンクを破損。そのままリタイアとなった。レース後に激しい口論へ発展レース終了後、グラグソンはマグヌッセンを待ち構え、約90秒にわたる激しい言い争いを展開した。グラグソンはマグヌッセンに対し、「お前はいったい何が問題なんだ?」と怒りをあらわにした。さらに、「お前たちはこっちへ来ると、フェンダー付きのクルマだからってコーナーへ突っ込んでくる」と非難した。これに対しマグヌッセンは、「俺の顔の前から失せろ」と応酬。さらに、「消え失せろ」「顔の前からどけ」と繰り返した。グラグソンがなおも詰め寄ると、マグヌッセンは「問題なのはお前が俺の顔の前にいることだ」と返答。最後には、「英語が分からないのか? 消え失せろと言っているんだ」と強い口調で突き放した。最終的に両者はその場を離れ、大事には至らなかった。優勝は23XIレーシングのコーリー・ハイムレースは23XIレーシングのコーリー・ハイムが優勝した。23XIレーシングはNBAのレジェンドであるマイケル・ジョーダンと、現役NASCARドライバーのデニー・ハムリンが共同オーナーを務めるチームで、ハイムにとってはNASCARカップシリーズ初優勝となった。チームメイトのババ・ウォレスが2位に入り、23XIレーシングはワンツーフィニッシュを達成。共同オーナーのハムリンは14位でレースを終えた。F1流の攻防はNASCARで受け入れられるのか今回の一件は、オープンホイール出身ドライバーとNASCARドライバーのレース観の違いを改めて浮き彫りにした。マグヌッセンはF1や耐久レースで培った積極的なオーバーテイクスタイルで挑んだが、接触を前提としたNASCAR独特の駆け引きの中では、そのアプローチがライバルの反感を買った形だ。一方で、デビュー戦ながらファステストラップを記録したスピードは十分に印象的だった。今回の騒動も含め、マグヌッセンのNASCAR挑戦は大きな注目を集めることになりそうだ。
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