ケビン・マグヌッセンは、ハースF1チームにとって悲惨なシーズンを過ごした後、自分も問題の一部だったと認識しており、「聖人ぶった」アプローチは取らないと断固として主張している。ハースF1チームの8年間の歴史の中でコンストラクターズチャンピオンシップ最下位に終わったのは2度目で、前回は2021年にルーキーコンビのミック・シューマッハとニキータ・マゼピンがポイントを獲得できなかった時だった。
経験豊富なマグヌッセンとニコ・ヒュルケンベルグのペアは少なくとも12ポイントを獲得し、そのうちマグニッセンは8シーズンのF1キャリアでワースト2位となる3ポイントという成績に終わった。VF-23は予選ではまずまずのペースを見せたものの、決勝ではタイヤのデグラデーションが激しく、特にトラフィックに巻き込まれたときに後退することで悪名高いマシンとなった。アメリカGPを前に大幅なアップグレードが施されたものの、ハースは苦戦を続け、ヒュルケンベルグはラスベガスとアブダビの2レースで旧スペックのマシンに戻した。そのような状況下でも、両ドライバーはチームに対して堂々とした態度を保ち、批判するのは簡単だったであろうときに批判を拒否。マグヌッセンはハースのポテンシャルを固く信じている。「あなたたち(メディア)にチームを安売りすることは助けにならないと思う」とマグヌッセンは語った。 「これはチームスポーツであり、僕たち全員が関わっていて、全員に責任がある。「僕はここで聖人君子ぶりたくない。ハースのすべてのチームメンバーがそうであるように、僕もこの問題の一部なんだ」「僕たちは団結して、これまでのように復活する必要がある。このチームの才能とポテンシャルはとても大きいから、そろそろ安定した成績を残さないといけない」「このチームは長い間、大きな可能性を示してきた。そろそろ安定した成績を残すときだ。このチームの才能と可能性は非常に大きいからね。 僕はそれを前進させ、僕たちに何ができるかを示すためにそこにいたい」シーズンを締めくくるアブダビGPで20位と最下位に終わったマグヌッセンは、「今年を締めくくれて、次の年に進むことができただけでも幸せだ」と認めた。2024年に向けて今シーズンから得られるポジティブなことはあるかと尋ねられたマグヌッセンは「いつもそうだけど、順風満帆だったら学べなかったようなことを、これほど厳しい状況下では学ぶことができる」「それは人格形成であり、強化だ。苦しいときにこそ、回復力を養うことができる」「それを楽しんでいるわけではない。今年はあまり楽しんでいなかったけど、いつでもまた戦う日があるし、僕たちにとっては、来年もまた大きなチャンスがある」