ケビン・マグヌッセンは、今シーズンは将来的にF1で先頭争いをするための準備期間だと語る。昨年末にロータスを買収してワークスチームとして復活したルノーだが、土壇場の決定だったこともあり、その移行はあまりスムーズとはいかず、ここまでポイント獲得は1回のみでコンストラクターズ選手権では9位にいる。
そのポイントを獲得したのがF1ロシアGPで7位フィニッシュしたケビン・マグヌッセンだ。 厳しい2016年シーズンを過ごしているケビン・マグヌッセンは、将来の見通しについて考えることがモチベーションになっていると語る。「来年、再来年のことを考えることでモチベーションは高まる。将来のことを考えて、できるだけ多くのことを吸収して、チャンスが来た時に備える。それがF1だからね。勝てるクルマを与えられて、そこで結果を残さなければならない。だから、今は僕にとって学習と準備の時間だ」 「ポイントが獲れないレースは厳しい。16番手や15番手を走っていると、誰かを追いかけて、捕まて、必死に頑張ってオーバーテイクしてもまだポイントには届かない。とてもフラストレーションが溜まるし、試練の時だ。でも、僕は何を目指して仕事をしているのかわかっている」 ロシア以降でルノーが残したベストリザルトは、ジョリオン・パーマーがオーストリアとハンガリーで残した12位。ハンガリーでジェリオン・パーマーは終盤までポイント圏内を走っていたが、スピンを喫してF1初ポイント獲得の望みを逃した。後方での戦いが多いものの、ケビン・マグヌッセンは前半戦で多くのことを学んだと考えており、2016年のここまでのパフォーマンスは納得できるものだったと語る。 「自分自身についてもまだ学んでいる最中だし、クルマに必要なもの、セットアップのやり方、どのようなフィードバックが重要なのか、チームとの働き方、人々の力を引き出す方法などを学んでいる。チームワークについての学習が終わることはない。人もクルマも変わり続けるからね。常に進行している学習プロセスだ」 「僕はハッピーだ。常にもっとうまくやれると思っているし、満足することはない。いつだって、僕はもっと成長できる。これまで僕はミスしたことも何度かあるけど、同時にいくつか奇跡も起こしている。それはだいたい予想していた通りだ」