小林可夢偉は、ブロウン・ディフューザーの禁止が2012年のザウバーの競争力の鍵になっていると考えている。オーストラリアのダブルポイントフィニッシュ、マレーシアでのセルジオ・ペレスの2位表彰台などにより、ザウバーは6戦を終えた時点で、はやくも昨年の合計44ポイントに迫る41ポイントを獲得している。
小林可夢偉は、昨年と今年との違いは、小規模チームがブロウン・ディフュザーのような高価な開発プログラムに投資することなく、技術面が安定していることだと考えている。「昨年、僕たちは(開発において)間違ったことは何もしませんでしたが、それだけの予算もありませんでした」「エキゾーストシステムを開発することは難しかったですし、それが大きな問題でした。その時期、それらは禁止になると言われていたので、僕たちは開発しませんでした。2〜3レースは苦労するだろうと考えていましたが、そのあと全員が同じものを得ました。終盤はそれが問題でした。僕たちは何も間違ったことはしなかったのですが、結果には表れませんでした」「今年、バルセロナに持ち込んだようなな大きなアップグレードは、結果に表れたと思います。僕たちのチームは間違いなく素晴らしい仕事をしていると思います。予算の少ない小さなチームですが、前進しているのは明らかです」「開発で1つミスをすれば、僕たちにとっては大きな痛手となります。全てが順調であれば良い結果として表れるでしょうし、前進して、開発スピードを維持することができます。ミスをしたり、決定に長い時間がかかることが問題です」小林可夢偉は、ザウバー C31の一貫性に感銘を受けていると述べた。「マシンはいいと思います。バーレーンはちょっとタフでしたけどね。バーレーンでのはちょっと弱かったですが、残りのトラックではとても一貫性があります」「僕たちが必要としているのはトラブルのない良い週末です。それが結果を与えてくれるでしょう」