アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)は2026年F1カナダGPで5位入賞を果たし、レッドブル昇格後の自己最高成績を記録した。しかし、そのレース内容は結果ほど順調なものではなかった。ハジャーはシャルル・ルクレールとのバトルで2度のペナルティを受けながらも順位を守り切った一方で、自身は決勝でのペース不足に困惑。レッドブルのローラン・メキース代表もスピード自体は高く評価しながら、ペナルティが週末の印象を曇らせたと認めている。
レッドブルはハジャーの速さを高評価レッドブルにとってカナダGPは、マックス・フェルスタッペンの今季初表彰台となる3位と、ハジャーの5位によって今季最高レベルの週末となった。ローラン・メキース代表は、ハジャーのパフォーマンスについて高く評価した。「アイザックは非常に強い週末を過ごしたと思う」「正直に言えば、最初の3戦も非常に良かった。マイアミでは難しい週末になったが、今回は最初から正しいウインドウに入っていた。スピード自体は問題ではなかった」「1分近いペナルティを受けたのは少し重すぎたかもしれない。実際にはそれに近い時間を失ったと思う。しかし純粋な速さという点では、彼は求められるレベルにいた」メキースの評価からも分かるように、レッドブル内部では結果以上にペースそのものを重視しており、ハジャーは十分に期待に応えたと受け止められている。ルクレールとの攻防で2度のペナルティしかし決勝ではペナルティが大きな話題となった。ハジャーはルクレールとのバトルでブレーキング中の進路変更と判断され10秒加算ペナルティを受けたほか、イエローフラッグ区間で十分に減速しなかったとしてストップ&ゴーペナルティも科された。それでも最終順位への影響はなく、5位を維持したままフィニッシュしている。レース後、ハジャーはルクレールへ直接謝罪したことを明かした。「ペナルティについては気にしていないし、公平だったと思う」「少しやり過ぎてしまった。故意だったわけではない。彼がどこへ向かおうとしているのか少し混乱してしまったんだ」「もちろん彼を芝生に押し出そうとしたわけではない。彼はとてもクリーンなドライバーだし、自分の行為は少し愚かだったと思ったので謝罪した」21歳のハジャーは言い訳をすることなく、自らの判断ミスを率直に認めた。本人も説明できない決勝での失速一方で、ハジャー自身が最も気にしていたのはペナルティではなくレースペースだった。予選では高い競争力を示していたにもかかわらず、決勝では思うようなペースを維持できなかったという。「どこでペースを失ったのか本当に理解できない」「土曜日はマシンの感触が素晴らしかったのに、決勝ではとても運転が難しかった」「正直なところ、FP1に戻ったような感覚だった。運転していて楽しくなかった」「最初の数周は快適だったけれど、その後は前との差が開き始めて、彼らのペースについていけなかった。土曜日は簡単についていけていたのにね。本当に理由が分からない」結果と課題が同居した週末5位という結果だけを見れば、ハジャーにとってレッドブル昇格後最高の週末だったことは間違いない。一方で、本人は決勝でのパフォーマンス低下に納得しておらず、レース後も原因を掴めていない状況だ。レッドブル首脳陣はスピードを高く評価しており、今回の週末をポジティブに捉えている。しかしハジャー自身は、表面的な結果よりも「なぜ土曜日の速さを日曜日に再現できなかったのか」という疑問の解明を優先しているようだ。その答えを見つけられるかどうかが、レッドブルで上位争いを続けるための次の課題となる。
全文を読む