アイザック・ハジャーはアゼルバイジャンGP決勝で10位に終わり、レッドブル・ファミリーの4人のドライバーの中で最下位となった。自身のミスを悔やみ「腹が立つ」と厳しい自己批判を口にした。8番手からスタートしたハジャーは、オープニングラップでランド・ノリス(マクラーレン)をオーバーテイクして好発進を決めた。その直後、オスカー・ピアストリのクラッシュでセーフティカーが導入されたが、4周目終盤のリスタートでもポジションを守り、翌周にはジョージ・ラッセル(メルセデス)と6位を懸けてターン2でバトルを展開した。
しかし、その周の終盤、ターン16でワイドに膨らむミスを犯し、長いピットストレートでシャルル・ルクレールとノリスに次々と抜かれ9番手に後退。さらにルイス・ハミルトンにも交わされ、最終的に10位に落ちた。優勝したマックス・フェルスタッペン、5位に入ったリアム・ローソン、6位で2021年アブダビGP以来となる自己最高位を更新した角田裕毅に対し、ハジャーはレッドブル系4人の中で唯一二桁順位に沈んだ。それでも4人全員がポイントを獲得したのは、2020年ロシアGPでフェルスタッペン、アレクサンダー・アルボン、ピエール・ガスリー、ダニール・クビアト以来の快挙となった。レース後、ハジャーはメディアに対して「ミディアムタイヤでは調子が良くて、1周目にランドを抜いたときはすごく良かった。ところが(予選と同じように)縁石でやってしまって、すぐにシャルルとランドに抜かれてしまった。悔しいし、後退した。でもハードタイヤではすごく速くて、前の連中に追いついていった」と語った。「ミスがなければ同じ順位で終わっていた可能性もある。レースを変えなかったかもしれないけど、変えられたかもしれない。そこでミスをしたことが腹立たしい。大事な局面で、ああいうミスを自分に許すわけにはいかない」「本当に腹が立つのは、予選の最終コーナーで風を考慮しなかったのと同じことを繰り返したこと。レースでもまたやってしまった。だから余計に悔しいんだ」また、レーシンブブルズのプレスリリースでは、レースを以下のように振り返った。「レース前に油圧系の問題があったけど、みんなが素晴らしい仕事をしてくれて、時間内にすべて修復してくれた」とハジャーはコメント。「スタートは本当に良かったけど、残念ながら昨日と同じ高くつくミスをしてしまい、2つポジションを失った。ハードタイヤでは素晴らしいペースがあったけど、ミディアムではそうでもなかったので、その理由を理解するために調査が必要だ。とはいえ、この週末から持ち帰れるポジティブな点や学びはたくさんある」「リアムは完璧なレースをしたし、チームがダブル入賞を果たしたことを本当にうれしく思う。次のシンガポールを楽しみにしているし、そこでうまくやれる自信がある」