インディカー 第14戦の決勝レースが8月19日(日)にポコノ・レースウェイで行われ、序盤のクラッシュによる2時間の中断を経て、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポーツ)が500マイルをほぼリードする圧倒的な走りで今季3勝目を挙げた。オーバルコースといえば楕円、もしくは長円のレイアウトが一般的だが、ペンシルベニアの緑深い山間に作られたポコノ・レースウェイは三角形をしている。
それだけでなく、3つのコーナーはどれも異なる半径で、コーナーにつけられたバンクも1つずつ違っている。3本のストレートも長さが1本ごとに違う極めてユニークなオーバルコースとなっている。このように3つのコーナーの性格が明確に異なる上、全長が2.5マイルと長いことからスピードも非常に高いものが維持されるため、マシンのセッティングもドライビングも難しく、ポコノ・レースウェイには“トリッキー・トライアングル”というニックネームがつけられている。決勝は波乱の幕開けとなった。グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)とスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター)が接触してイエローコーションとなる。レースは7周目にリスタート。3番手を走行していたライアン・ハンターレイ(アンドレッティ・オートスポーツ)にロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン)がインサイドから仕掛ける。そして、ロバート・ウィッケンズが、ライアン・ハンターレイに接触。7周目にレースは再開されたが、ライアン・ハンターレイ(アンドレッティ・オートスポーツ)にロバート・ウィッケンズ(シュミット・ピーターソン)がインサイドから仕掛けてクラッシュ。ウィッケンズのマシンは宙に浮いてフェンスに激しくクラッシュして大破した。このクラッシュによって後続のジェームス・ヒンチクリフ(シュニット・ピーターソン)、ピエトロ・フィティパルディ(デイル・コイン)、佐藤琢磨(レイホール・ラニガン・レーシング)が巻き込まれて5台がリタイアした。最も深刻なクラッシュとなったロバート・ウィッケンズに関しては、クルーによってマシンから救出され、ネックブレースをつけられてヘリで病院で搬送。怪我の度合いは明らかになってないが、意識があることが報告されている。この事故により、コースの修復を含めてレースは2時間の中断に。その後、9周目からコーションスタートとなり、14周目から本格的にレースは再開された。その後はアレクサンダー・ロッシが圧倒的な走りをみせる。ピットストップのタイミングによってリードを許すこともあったロッシだが、レースの大半をトップで走行し、前戦ミッドオハイオに続く2連勝を果たし、今季3勝目を挙げた。2位にはウィル・パワー(ペンスキー)、3位にはスコット・ディクソン(チーム・ガナッシ)が続いた。今回の結果により、ポイントとリーダーのスコット・ディクソンと2位のアレクサンダー・ロッシとの差は42ポイントから29ポイントまで縮まった。2018 インディカー 第14戦 ポコノ 決勝 結果PosNoDriverTeam 127アレキサンダー・ロッシAndretti AutosportH212ウィル・パワーTeam PenskeC39スコット・ディクソンChip Ganassi RacingH418セバスチャン・ブルデーDale Coyne RacingH51ジョセフ・ニューガーデンTeam PenskeC626ザック・ビーチAndretti AutosportH798マルコ・アンドレッティAndretti AutosportH822シモン・パジェノーTeam PenskeC923チャーリー・キンボールFucos RacinfC1020エド・カーペンターEd Carpenter RacingC114マテウス・レイストAJ Foyt Racing C1210エド・ジョーンズChip Ganassi RacingH1359マックス・チルトンCarlinC1415グラハム・レイホールRahal Letterman Lanigan RacingH1588コナー・デイリーHarding RacingC1621スペンサー・ピゴットEd Carpenter RacingC1714トニー・カナーンAJ Foyt Racing C1828ライアン・ハンターレイAndretti AutosportH196ロバート・ウィッケンズSchmidt Peterson MotorsportsH205ジェームス・ヒンチクリフSchmidt Peterson MotorsportsH2130佐藤琢磨Rahal Letterman Lanigan RacingH2219ピエロト・フィッティパルディDale Coyne RacingH
全文を読む