ファン・パブロ・モントーヤが、2015年のインディ500を制した。今年で99回目を迎える伝統のインディ500は、レースの大半でシボレーエンジンを搭載する2チームがトップ7を独占。最終ステージでは、ファン・パブロ・モントーヤ、ウィル・パワー(ペンスキー)とスコット・ディクソン、チャーリー・キンボール(ガナッシ)の4者での戦いとなった。
そして、残り3周。ターン1でファン・パブロ・モントーヤがアウトサイドからウィル・パワーのオーバーテイクに成功し、反撃をかわして、優勝を果たした。ファン・パブロ・モントーヤは、2000年のインディ500以来となる15年ぶり2度目の制覇となった。「楽しかったね」とファン・パブロ・モントーヤはコメント。「フィールドを切り抜けていき、僕には良いクルマがあるとわかっていた」「でも、最後の戦いはハードだった。物凄い戦いだった。言葉に表そうとしている。凄すぎだったね」2位で終えたウィル・パワーは「ターン1でちょっとモントーヤに対して親切だったかもしれない。リフトしてしまった」とコメント。「本当に近づいたけど、流されて、リフトしなければならなかった」「真剣なレースだったし、とても楽しかった。1-2フィニッシュはチームにとって名誉だ」「ファンを祝福したい。彼は一日を通して強かった。2位フィニッシュを受け入れるよ、それがインディ500だ」佐藤琢磨は、スタート直後に前車と壁に挟まれてクラッシュしたが、ピットでマシンを修復して3周遅れでレースに復帰。しかし、そこから追い上げを見せ、200周のゴールではトップから6秒遅れの13位でフィニッシュした。