フェリックス・ローゼンクヴィストは、2024年のインディカーで負傷によりレースに出られないシモン・パジェノーの代わりにマクラーレンからマイヤー・シャンク・レーシングに移籍する。パジェノーは7月のミッドオハイオで樽を転がすような大クラッシュに見舞われ、脳震盪の症状を残してシーズン後半の欠場を余儀なくされた。インディカーのメディカルチームがパジェノーのコックピット復帰を許可しなかったため、3人のドライバーが代役として招集された。そのうち2人は2024年のフルタイムシートを確保している。
パジェノーは声明でマイヤー・シャンクからの離脱を認めた。パジェノーは今後のプランについて明言せず、来季の開幕は6カ月先だが、頭部負傷からの回復スケジュールは予測不可能であるため、彼がいつインディカーに復帰するのか、あるいは復帰する可能性があるのかは不透明だ。「MSRの成功を祈るとともに、この2年間を通じて貴重な経験をさせてくれたマイク・シャンク、ジム・マイヤー、そしてチーム全員に感謝したい」とパジェノーはコメント。「この2シーズンでもっと多くのことを一緒に達成し、レースに勝つことができればよかったけど、それを実現することはできなかった」「今は自分のことに集中し、回復することが目標だ。ゆっくりとしたプロセスだけど、ドクターと協力し、100%の健康状態に戻すために必要なことを続けていく。皆さん、の継続的なサポートと温かいメッセージに感謝する」ローゼンクヴィストは先週末、グランプリ・オブ・ポートランドで2位に入り、2020年以降のインディカーでベストリザルトを残した。これは彼にとって今季2度目の表彰台であり、今週末のシーズン・ファイナルは、2021年に加入したマクラーレンでの48戦目にして最後のレースとなる。それ以前の2年間はチップ・ガナッシ・レーシングに在籍。ルーキー・シーズンは自己最高ポイントを記録。2023年のランキングは現在12位に位置している。「MSRとともにインディカーのキャリアの次の章をスタートできることにとても興奮している」と新チームと複数年契約を結んだローゼンクヴィストは語った。「これは僕とMSRにとって、一緒にレベルを上げて次のレベルに到達する素晴らしい機会となるだろう。また、旧友のトム・ブロムクヴィストと再び仕事ができることにとても興奮している。協力して次のシーズンをスタートさせる準備はできている」ブロンクヴィストは今週末、3度目のパジェノーの代役を務めるが、来年はローゼンクヴィストと並ぶチームのもう一人のフルタイムドライバーとなる。「2024年のインディカー計画が完成し、フェリックスをチームに迎えることができてとても興奮している」とマイク・シャンクは語った。「フェリックスはかなり前から我々の注目を集めていた人物で、今年は彼と何かを成し遂げるためにあらゆることが準備されていた。」「我々がコントロールできないこともあれば、コントロールできることもあって、難しいシーズンを過ごしてきたことは周知の事実だ。我々は皆、完全にリセットして最初からやり直して仕事に取り組むことを楽しみにしている。トムとフェリックスは素晴らしいコンビネーションを発揮し、互いを高め合うと思う」