カナダ・オンタリオ州のカナディアンタイヤ・モータースポーツ・パークで行われたIMSAウェザーテック選手権第7戦レースにて、マツダUSAチームの2台はともにトップ5フィニッシュを果たした。レースは、終盤に数回の豪雨に見舞われたものの、ジョナサン・ボマリート/トリスタン・ヌネス組のマツダRT24-P 55号車が4位でチェッカーを受け、その直後にトム・ロング/ジョエル・ミラー組のマツダRT24-P 70号車が5位に続いた。
予選5位からスタートした55号車のボマリートは、1周目に4位に上がり、最初のピットタイミングまでに3位に浮上。70号車のトム・ロングは、10番グリッドからスタート。強烈なプッシュで2時間40分レースの半ばにジョエル・ミラーにバトンタッチするまで、トップ3までポジションをあげることに成功した。ほぼ同時に、ヌネスも55号車のコックピットに滑り込んでいる。レースが残り1時間をきったころ、突然の豪雨がサーキットを襲った。トップグループの多くがピットに入りウェットタイヤに交換したが、予想以上に早く路面は乾いていった。もう一度ピットに入りドライタイヤに再交換したのち、2台のマツダマシンは猛プッシュ。レースフィニッシュの直前にまた雨が降ってきたものの、4位・5位まで巻き返してチェッカーフラッグを受けた。 トリスタン・ヌネス (マツダ55号車ドライバー)「クレイジーなレースでした。コンディションが何回も変わり、雨も度々降ってきたので苦労しました。タイヤ選択が賭けでしたね。しかし、もう一周早くドライタイヤに交換していたらもっと上位で終われていたかもしれません。とても難しいレースでしたが、チームのみんなが素晴らしい仕事をしてくれました。とても刺激的なレースでした」 ジョエル・ミラー (マツダ70号車ドライバー)「すごいレースでしたね。トムはとても良いペースで走り、ポジションを上げてくれました。レースの中盤に良いリズムで走っている中、雨が降り出し、その後も何度も降ることになりました。スリックタイヤのままで走りましたが、雨が激しくなったのでウェットタイヤに交換しました。僕がリクエストしたのですが、今思えばスリックのままで良かったですね。もう一度ピットインしてドライタイヤに交換したら、ライバルを抜くことができました。トップ5は悪くはないですが、今は早く優勝したい気持ちです」