F1ハンガリーGPのパドックで、ドライバーや関係者を撮影する一人のフォトグラファーが注目を集めた。その人物は、チェコ共和国の大統領ペトル・パベル氏だった。現役の国家元首でありながら、長年にわたってモータースポーツ写真を撮影してきたパベル大統領は、F1のプロカメラマンとして必要な認定資格も取得しており、週末を通してサーキットでシャッターを切った。
政治家だけでなくプロカメラマンとしても活動パベル大統領は政治家になる以前、軍人として輝かしい経歴を築いた人物だ。2015年から2018年までNATO(北大西洋条約機構)軍事委員会議長を務め、旧ワルシャワ条約機構加盟国出身者として初めて同職に就任した。2023年3月にチェコ共和国大統領へ選出されている。一方で写真撮影は長年の趣味であり、F1イベントで撮影活動を行うための認定資格も取得。ハンガリーGPでは通常の報道カメラマンと同様にサーキットやパドックでドライバーたちを撮影していた。ル・マンやMotoGPでも撮影経験パベル大統領のモータースポーツへの情熱はF1にとどまらない。今年はル・マン24時間レースでもカメラを手に現地を訪れており、これまでにもチェコ・ブルノで開催されたMotoGPやスーパーバイク世界選手権、アメリカのNASCAR、サウジアラビアで行われるダカール・ラリーなど、数多くの国際イベントで撮影を続けてきた。写真を通じた社会貢献も写真は趣味の域を超え、社会貢献にもつながっている。昨年には自身が撮影した作品をまとめた写真集をチャリティーオークションに出品し、約3万ユーロを集めた。集まった資金は、子どもやひとり親家庭、高齢者を支援する団体へ寄付されている。国家元首として多忙な公務をこなしながらも、プロ資格を持つフォトグラファーとしてF1をはじめとするモータースポーツを撮影し続けるパベル大統領。その意外な一面は、ハンガリーGPのパドックでも大きな話題となった。
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