ランド・ノリス(マクラーレン)が2026年F1第11戦ハンガリーGP予選でポールポジションを獲得した。一方で、ピレリは決勝について「1ストップと2ストップの総レースタイムに差はほとんどない」と分析しており、各チームが温存したタイヤセットの違いが戦略を左右するレースになるとの見方を示した。予選ではノリスが最後のアタックで1分17秒207を記録し、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)を抑えてポールポジションを獲得。
フェラーリ勢はQ1でミディアムタイヤ(C4)を使用した唯一のチームとなり、他チームとは異なるアプローチを採用した。予選はフェラーリだけが異なるタイヤ戦略予選ではフェラーリのみがQ1でミディアムタイヤを投入した。ハミルトンはC4で3周、ルクレールは8周を走行した後にソフト(C5)へ履き替えた。一方、ノリスはソフトタイヤ4セットを使い切る積極策を選択。最終アタックで自己ベストを更新し、ポールポジションを手にした。FP3でもソフトタイヤが主流だったが、リアム・ローソン、アストンマーティン勢、アウディ勢はミディアムタイヤも使用。ニコ・ヒュルケンベルグとローソンはC4でそれぞれ15周を走り、決勝に向けたロングランデータを収集した。FP3ではノリスが1分17秒939でトップタイムを記録し、ハミルトン、アンドレア・キミ・アントネッリが続いた。この日の路面温度は最高53℃、気温は29℃まで上昇し、決勝日はさらにわずかに暑くなると予想されている。ピレリ「1ストップと2ストップは互角」ピレリのモータースポーツディレクター、ダリオ・マラフスキは、シミュレーションでは1ストップと2ストップのレースタイムがほぼ同等になるとの見解を示した。「シミュレーションでは、ハンガリーGPの1ストップと2ストップ戦略に総レースタイムの差はない。予想以上にデグラデーションが大きかったことで、両戦略の優位性がほぼ並び、各チームは手元に残した新品タイヤの状況に応じて最適なシナリオを選択できるようになった」マラフスキは、1ストップならミディアムでスタートし、26~32周目にハードへ交換するプランが有力だと説明した。「2ストップでは、新品ミディアムを2セット残しているチームが2チームしかないため、終盤はハードタイヤを使うケースが多くなるだろう。1回目のピットストップは16~22周目、2回目は40~46周目が目安になる」オーバーテイク困難で戦略はさらに複雑にマラフスキは、ハンガロリンク特有のオーバーテイクの難しさが戦略選択に大きく影響すると指摘した。「昨日も述べたように、トラフィックとオーバーテイクの難しさは依然として重要な要素であり、多くのチームが1ストップを選ぶ可能性がある」さらに、ソフトタイヤを決勝で使用する可能性も否定しなかった。「ソフトタイヤは高いグリップと十分な耐久性を示している。ソフト→ハード→ミディアム、あるいはミディアム→ハード→ソフトという戦略は主流より約10秒遅くなる見込みだが、前方に十分なギャップを築けるドライバーなら追加ストップを行っても順位を失わずに済む可能性がある。また、アンダーカットを狙う選択肢もある。状況は依然として流動的で、同じチームの2台でも異なる戦略を採ることになっても不思議ではない」デグラデーションが想定以上に大きくなったことで、1ストップと2ストップの優劣はほぼ拮抗している。各チームが残した新品タイヤの種類と枚数、そしてレース中のトラフィックへの対応が、ハンガリーGPの勝敗を左右する重要な要素となりそうだ。
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