ニコ・ヒュルケンベルグは、2026年F1イギリスGPのスプリントレース後、FIAの審議により5秒加算ペナルティを科された。コプス・コーナーでコース外走行によってアドバンテージを得たと判断され、13位から15位へ降格となった。この裁定により、チームメイトのガブリエル・ボルトレトは13位へ繰り上がった。一方、ボルトレトはレース後、今季を通じて続くアウディのスタート性能の問題について厳しい見解を示している。
ヒュルケンベルグに5秒加算ペナルティFIAのスチュワードは、ニコ・ヒュルケンベルグに対し5秒加算ペナルティを科したことを発表した。対象となったのはオープニングラップのターン9(コプス・コーナー)での場面だ。ヒュルケンベルグはハースのエステバン・オコンの攻撃を防御する際、通常より高い速度でコーナーへ進入し、コース外へはみ出したままポジションを維持したとして審議対象となった。最終的にオコンは翌周に正規のオーバーテイクで前へ出たものの、スチュワードはヒュルケンベルグがコース外走行によって「持続的なアドバンテージ」を得たと判断した。スチュワード「接触回避は考慮したが速度超過が主因」裁定文では、ヒュルケンベルグがオコンとの接触を避けるためにスペースを残そうとした説明について一定の理解を示した。一方で、映像やテレメトリー、無線、オンボード映像などを精査した結果、コースアウトの主な原因は「比較ラップより速すぎる進入速度」にあったと結論付けた。スチュワードは次のように説明している。「31号車との接触を避けようとした事情は、情状酌量の要素として考慮した。しかし証拠を精査した結果、27号車は過大な速度でコーナーへ進入しており、それがコースアウトの主な原因だった」その上で、「27号車はコース外へ出ることで持続的なアドバンテージを得たと判断する。接触回避という事情を考慮し、5秒加算ペナルティを科す」と裁定理由を説明した。ボルトレトはスタート性能に不満ヒュルケンベルグの降格により、チームメイトのガブリエル・ボルトレトは13位へ順位を上げた。しかしボルトレト自身はレース内容に満足しておらず、アウディのスタート性能が今季を通じた課題になっていると指摘した。「また同じようなレースになってしまった。オーストリアではまともなスタートができたけど、この週末は一度もいいスタートが決まっていない」「1周目で16位か17位まで落ちてしまったし、そこから取り返すのは本当に大変だ」「この問題はシーズンを通して続いている傾向だ。簡単ではないことは分かっているけど、解決策を見つけないといけない」「毎回スタートで後方へ落ちてしまうと、全員を抜き返せるほどのペース差があるわけではない。こういう部分を改善していかなければならない。引き続き取り組んでいく」