アウディF1のニコ・ヒュルケンベルグは、チーム代表ジョナサン・ウィートリーの突然の退任について、思いがけない形で知ることになった。シミュレーター作業中、母親から送られてきた記事がきっかけだったという。ウィートリーは2026年シーズン開幕直後、個人的理由によりチーム代表を退任。チーム内で事前の説明はなく、ドライバー陣も突然の知らせに驚きを隠せなかった。
「世界中と同じタイミングで知った。先週の木曜日、ニュースとして出てきた時だった」とヒュルケンベルグは語った。「その日はシミュレーターに乗っていて、スマホを見たら母が記事を送ってきていたんだ。“なんだこれ?”って感じだった」突然のトップ交代にもかかわらず、ヒュルケンベルグはチームへの影響は限定的だと強調する。「これは後退ではない」「F1チームは多くの人で成り立っている。強い人材は必要だが、マッティア・ビノットがプロジェクトのリーダーとして残っている以上、リーダー不在でも構造が崩れるわけでもないし、計画がなくなるわけでもない」「予想外の変化ではあるが、それ以外はすべて予定通り進んでいる。レースウィークの運営面でも大きな変化はないと思う。F1チームは、そしてF1そのものは、一人の人物よりも大きい」ヒュルケンベルグは、これまでもチームの体制変化を経験してきたとし、今回の件も特別なものではないと受け止めている。「これはこの世界の一部だ」「グリッドを見渡せば、どのチームにもこうした局面はある。中心人物に問題があれば、行動を起こさなければならない」「詳細は分からないし、まだ深く話してもいない。ただ問題があるなら、対応する必要がある。それをしなければ、もっと良くないことになる」「いずれにしても、焦点はレースに戻る。週末が始まれば、すべては通常運転だ」また、ウィートリーの仕事ぶりについては、現場主導型のリーダーだったと評価している。「彼は非常に関与していた。チーム代表として、とてもハンズオンだった。常に忙しく働いているのを見ていた」一方、チームメイトのガブリエル・ボルトレトも、突然の別れに言及しつつ、感謝の言葉を口にした。「彼は僕についてとても良いことを言ってくれていたし、それには感謝している」とボルトレトは語った。「一緒に過ごした時間も良いものだったし、多くを学んだ。まだ初期段階のプロジェクトだし、彼がいなくなる最初のレースになるけど、今後のキャリアがうまくいくことを願っている」「正直なところ、あまり多くは話していない。発表後に少し話しただけだ。個人的な理由でプロジェクトにコミットできなかったと公表されているが、詳細には踏み込んでいない」「チーム内では良い代表だったし、みんなから好かれていた。ここでの体制構築に大きく貢献したと思う。短い期間だったが良い時間だった」さらにボルトレトも、日常業務への影響は限定的だと強調する。「チーム内ではこうした状況への理解はあるので、驚きではなかった。ただ、起きたスピードは確かに速かった」「個人的な事情があるなら、それが最優先になるべきだと思う」アウディF1は今後もマッティア・ビノット体制のもとでプロジェクトを継続する見通しであり、今回の電撃的な人事がパフォーマンスに与える影響は最小限に抑えられるとみられる。