ホンダは、レース専用車両 「NSX GT3」で11月16日~19日の第64回マカオGP内で開催される「FIA GTワールドカップ」に参戦する。このGTワールドカップは、GTカーによるスプリントレースとして、世界一栄誉あるレースと言われており、マカオGPに合わせて、FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)と、FIA F3ワールドカップと併催される。
ホンダは、この大会に1台のNSX GT3をエントリーし、ドライバーをレンジャー・ファン・デル・ザンデが務める。レンジャー・ファン・デル・ザンデは、ヨーロッパのスポーツカーレースでトップレベルのドライバーであり、2016年のIMSAスポーツカー選手権でLMPCクラスのチャンピオンを獲得したほか、スパ・フランコルシャン、ニュルブルクリンクでの24時間耐久レースでそれぞれ2位表彰台、プチ・ル・マンでクラス優勝、セブリング12時間レースで表彰台登壇といった実績を残している。NSX GT3は今季、北米のIMSAやピレリワールドチャレンジで勝利を挙げており、現在、2018年シーズンに向けて生産を進めている。販売とテクニカルサポートは、北米ではHPD(Honda Paformance Development)が、日本では無限(M-TEC)、その他の地域ではJAS Motorsportが担う。GTワールドカップは、世界一栄誉あるGTスプリントレースであるだけでなく、世界のトップマニュファクチャラーやレーシングチームが集い、最速のGT3カーが見られる見本市のような性質も持っている。なお、今回の参戦にあたり、JAS Motorsportのステファノ・フィーニがチーム監督を務める。レンジャー・ファン・デル・ザンデ「IMSAスポーツカー選手権でNSX GT3を見たとき、なんて魅力的なマシンだろうと感じました。それが、マカオで乗れるなんて、信じられないほどすばらしいチャンスです。マカオは、さまざまな要素をすべて持つサーキットなので、こうしたマシンをアピールするのに最適な場所だと思います。私は過去8回マカオでのレース経験があり、Hondaとファンの皆さんにいい結果をお見せできると思います。近いうちにイタリアでテスト走行をする予定ですが、ドライブするのが楽しみです」山本雅史 (ホンダ モータースポーツ部長)「マカオで、WTCC参戦に加えて、GTワールドカップにも出られることを大変楽しみにしています。Hondaは、NSX GT3を2018年に向けてグローバルに販売するプログラムを開始したばかりなので、今回の参戦を認めてくれたFIAとプロモーターに大変感謝しています。マカオGPは1954年に開始し、今や世界一のGTマシン見本市と言える存在になりました。我々の目標は、GT3カーでの経験が豊富で、マカオで実績もあるレンジャー・ファン・デル・ザンデ選手とともに好結果を出し、NSX GT3が世界中でより注目を集めることです」ステファノ・フィーニ (JAS Motorsport)「FIA GTワールドカップは、NSX GT3が脚光を浴びるイベントになると思うので、とても楽しみです。マシンはレース専用に設計され、米国のさまざまなコースで走行実績を積んで開発が進められました。その中で、IMSAスポーツカー選手権やピレリワールドチャレンジでの勝利を挙げることもできました。そして、ドライバーには経験豊富なレンジャー・ファン・デル・ザンデ選手を迎えます。マシンとドライバー、この2つの組み合わせで、いい結果を目指します」
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