ホンダF1は、最後の2戦にむけてマックス・フェルスタッペンのマシンに特別に調整した独自の新しい“ロケット”エンジンを搭載するのではないかと噂されている。F1ブラジルGPでメルセデスF1はルイス・ハミルトンに新品エンジンを投入。予選失格に加えて5グリッド降格ペナルティを科されたルイス・ハミルトンだが、そのハンディを物ともせず、マックス・フェルスタッペンを抜き去って優勝を手にした。
レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが“ロケット”と称するそのエンジンは、前戦F1カタールGPで温存され、より高速なサーキットとなるF1サウジアラビアGPとF1アブダビGPの最後の2戦で再び使用される。しかし、元ブリヂストンのエンジニアで、フェラーリでミハエル・シューマッハと一緒に仕事をしたキース・ファンデグリントは、レッドブル・ホンダF1は過度にルイス・ハミルトンの“ロケット”エンジンに集中するべきではないと語る。「ロケットエンジン?いいえ、心配していない」とキース・ファン・デ・グリントはRTLGPに語った。「もちろん、アクセルを踏まなければならない2人の男を除けば、パッケージがそれを決定することになるだろう」そんな中、ホンダF1は、最後の2戦のために特別な調整を施した独自の“ロケット”エンジンを投入することを検討しているという噂がある。新品エンジンの投入によって、マックス・フェルスタッペンはグリッドペナルティを受けることになるが、ロングストレートを備えるサウジアラビアとアブダビでルイス・ハミルトンと同等の武器を手にできる可能性がある。「ジェッダのトラックを見たし、確かに速いが、その一方で、優れたトラクションが必要になる。そして、レッドブルにはそこでアドバンテージがあると思う」とキース・ヴァン・デ・グリントは語った。「非常にエキサイティングな戦いになると思う。あまりエキサイティングになりすぎないことを願うくらいだ」「メルセデスの方が優れている場所もあれば、レッドブルの方が優れている場所もある。驚くことにかもしれないし、そのうちの1つが優位に立つかもしれない。だが、ドライバー自体は互いに同じように優れている」