ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝したF1オーストリアGPの表彰台に登壇。「2度目の表彰台登壇が回ってくるとは思わなかった」と語った。F1オーストリアGPでホンダはF1通算84勝目、アイルトン・セナとアラン・プロストを要したマクラーレン・ホンダで11連勝を挙げた“黄金時代”である1988年以来の5連勝を果たした。
表彰式では、レッドブル・レーシングの計らいで、2019年のオーストリアGPと同様に、田辺豊治が登壇。壇上のフェルスタッペンや、スタンドをオレンジに染めたフェルスタッペン選手の応援団とともに喜びを分かち合った。「2度目が回ってくるとはまったく考えていませんでした」と田辺豊治は語る。「レースが終わってクリスチャンから無線が入って『田辺、ポディウムだ』と言われて、周りの人たちに『行き方、覚えている? 今回は大丈夫?』などと言われながら行くことになりました」(注:2019年の表彰台登壇では遅刻し、国歌演奏後に、ようやく遅れて表彰台に上がっている)「前回のレースではヘルムート・マルコさんが登壇して、レッドブルにとってホームコースで特別な場所だと思いながら見ていました。先週は、そんな特別な場所で2年前に表彰台に乗ることができたんだなと思っていました。自分の人生でいい思い出になったと思いますし、レッドブルとしても、ホンダに期待をしてくれているというのを感じました」レースについてはマックス・フェルスタッペンが後続に17.9秒の差をつけてチェッカーフラッグを受け、ポールポジション、優勝、ファステストラップに全ラップリードを加えた“グランドスラム”を達成した。「3連戦、3戦目のオーストリアGPでしたが、マックス・フェルスタッペン選手が、ポール・トゥ・ウインという力強いレースを展開し、レースを支配したという形で終了とすることができました。3連戦、3連勝という形で締めくくり、5連勝というよい形で進んでいると思います。しかし、まだ23戦の9戦が終わっただけです」と田辺豊治は語る。「次戦はシルバーストンで、多くのF1チームのホームです。。レッドブルにとっても、ホンダにとっても、イギリスでの拠点に近く、各チームもアップグレードを入れてくると思います。また、スプリント予選という新しい形のフォーマットも入ってくるので、それに向けて準備をしていきます」
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