F1ベルギーGPが、伝統のスパ・フランコルシャンで開幕。初日はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがトップタイムをマークし、ホンダのF1パワーユニットを搭載するマシンは3台がトップ10入りする好調なスタートとなった。午前に行われたFP1では、マックス・フェルスタッペンが首位と0.081秒差の3番手となる。チームメートのアレクサンダー・アルボンも6番手に。アルファタウリ・ホンダのダニール・クビアトとピエール・ガスリーは、それぞれ11番手と12番手だったが、4台とも首位と約1秒差圏内につけて最初のセッションを終...
FP2では、マックス・フェルスタッペンがダニエル・リカルド(ルノー)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)を上回って首位でセッションを終え、アレクサンダー・アルボンはそれに続く4番手となる。ピエール・ガスリーも好タイムをマークし、フェルスタッペンと約0.8秒差の10番手。その約0.2秒差の12番手にダニール・クビアトとなった。4台合計で179周を走行し、貴重なデータを収集したホンダF1パワーユニット勢は、明日の予選、そして決勝に向けて着々と準備を進めている。田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)「ベルギーGP初日の今日は、ガスリー選手がFP1でマシンの修復のため少々長くピットに留まる場面がありましたが、両チームともに予定していたプログラムを順調に消化し、ホンダはPUの、チームは車体のセッティングを進めました。幸いセッション中は雨にも降られず、週末に向けいいスタートを切ることができました。我々のライバルがどのようなプログラムで週末に向かっているのかは分かりませんし、まだ初日ではありますが、パフォーマンス面ではレースに向けてよい結果が得られたと思います。まだまだ明日の予選、日曜のレースに向けて改善の余地がありますので、今日のセッションで収集したデータを分析し、最適化を進めます。また、スパは天候が変わりやすいサーキットですので、天候の急変にも備えた準備を行っていきます」マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)「マシンのフィーリングはいいと感じています。まだ初日ではありますが、僕らとしてはポジティブな金曜日になりましたし、全体的に上々だと思います。レーシングカーは、完璧な仕上がりというのはあり得ず、マシンの改善点やタイヤの扱いなど、常に上を目指すものなので、今夜はそれを見ていきます。個人的な感想としては、メルセデスはまだマシンバランスにやや苦しんでいるようだったので、明日の彼らは強さを増してくると思います。また、ロングランでも速さを見せていましたし、予選ではさらに速さを増すはずなので、ポール争いができるとは思っていません。ただ、明日彼らにもう少し近づくことができれば、レースに向けてはいい兆候になるはずです。週末の間にコンディションが変化しそうですが、今日はきちんとドライで走行できたことは大きく、いいベースができると思います。スパで完璧なダウンフォースレベルを見つけるのは簡単ではありませんし、みんなさまざまなことを試していますが、僕らはいい感じをつかむことができているので、明日はそれを確実なものにしていきたいです」アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)「今日は希望の持てる一日で、序盤のラップからマシンの感触はよかったです。コーナーでのバランスがよく、正しい方向性に進めているのでうれしいです。昨年、このチームに加入して初めてのレースがここスパでしたが、そのときの経験がかなり役立っていて、何が必要で、何が不要かといったことを理解してこのレースウイークに入ることができました。まだフリー走行の段階なので、他のマシンがどうなのかを語ることは難しいです。みんなエンジンモードや燃料搭載量を変えたり、最高速を重視したセッティングにしたりしていたので、明日どうなるか見ていきたいと思います。タイム差は驚くほど接近しているので、マシンの向上を続けてできることを探していかなければなりませんが、明日も僅差になるはずです」ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)「トップ10に入って金曜日を終えられたのはいいことです。しかし、まだマシンのバランスに完全に満足はできていませんし、まだ一番いいところを引き出せていないと感じています。もっと向上できるはずなので、さらなるパフォーマンスを引き出すために、今夜もう少しやるべきことがあると思います。これからすべてを解析して、今週末トップ10入りするために、マシンに適切な変更を加えていきたいと思います」ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)「上々の金曜日だったと思います。普段通りの段取りで、なるべく多くの周回を走行できるように取り組みました。今日はマシンをうまくまとめられたので、今夜は明日に向けてバランスを向上させるための作業ができるはずです。それが予選でのQ3進出につながればと思います」