新型コロナウイルスの世界的な大流行は、F1やモータースポーツを取り巻く自動車業界全体に影響を与えている。F1は3月19日(木)にすでに決定していたものに加えて開幕7戦の延期を発表(モナコGPは中止)。さらに2021年に導入を予定していた技術規則を2022年まで1年延期することを決定。また、夏の2週間のファクトリーの閉鎖を3月~4月に前倒して期間を3週間に延長することを決めている。
F1のシャットダウン期間は、ホンダ、メルセデス、フェラーリ、ルノーといったパワーユニットメーカーには適用されないが、新型コロナウイルスをよる“コロナショック”は、モータースポーツ界を取り巻く自動車業界全体に影響を与えている。ホンダは3月18日、米国、カナダ、メキシコにあるすべての自動車関連工場の稼働を3月23日から6日間停止すると発表。約4万台の生産減少につながる。また、翌19日(水)にはシビックなどを生産している英国工場を3月19日から4月5日まで生産停止する方針を明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、不安定な部品供給や従業員の安全などを考慮した。トヨタ自動車は、すでにポルトガルとフランスの完成車工場を停止させているが、さらに、英国とチェコ、トルコ、マレーシア、フィリピンの5か国で稼働を停止。日産自動車も英国のサンダーランド工場を停止する。また、アメリカの大手自動車メーカーでビッグ3と呼ばれる、フォード、ゼネラル・モーターズ、フィアット・クライスラー」の3社も今月末まで北米の工場を閉鎖すると発表している。関連: F1特集:リーマンショック以上の経済危機で危惧されるF1チームの撤退
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