ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、ここまでのシーズン、そして、来年以降のF1について語った。F1オーストリアGPではホンダのF1エンジンを搭載するレッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝。ホンダにとって2015年のF1復帰以降初、通算では2006年8月のハンガリーグランプリ以来13年ぶりの優勝となった。
ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、ホンダがF11に参加する理由について RacingNews365 のインタビューで語った。今シーズンの進歩に満足していますか?「全体的にイエスです。ですが、状況はそこまで改善されていはいません。レッドブルとトロロッソと一緒にパフォーマンスを向上させ続けています。我々はプッシュし続けています。」2チームで作業することの利点は?「もちろん、サーキットから得られるデータ量は2倍になります。PUの使い方、週末のレースの作り方、チームの代表の違いもあります。特にサーキットでは大きな利点です」現時点でF1でのホンダのアプローチの特徴は何ですか?「私たちの目標は、それがどれほど難しいかを知っていても、常にチャンピオンシップを勝ち取ることです。だからこそ、それらの点でより良くなるために遭遇するすべての問題から学んでいます。パワーユニットのエレメントに関しては、主に内燃とエネルギーマネジメントです。エンジン開発やサーキットでの作業方法の面で私たちは常により良いものできるよう努力しています」ホンダはすでに1960年代にレースに勝利し、1980年代と1990年代に選手権に勝利しました。それらはまだ刺激を与えますか?「成功を収めた素晴らしい歴史があります。でも、それは過去のことです。当時、私たちがレースやチャンピオンシップを勝ち取った理由はわかっています。それが刺激になっていますし、私たちが今再び参加している理由です」来年以降もホンダがF1に残るために最も重要なことは何ですか?「技術的なレギュレーションはまだ決まっていませんが、最も重要な詳細はすでにわかっています。MGU-HとMGU-Kはそのままで、エンジンの基本構成も同じです。安定性が保証されています。効率性は重要な考慮事項ですし、我々はまだライバルを追いかけているところです。エンジン規制の大きな変化は我々にとってマイナスになります。今、我々はトップとのギャップを縮める最も良い機会を持っています」