ホンダは、2017年の開幕戦オーストラリアGPで走らせるF1エンジンに懸念を抱いていることを認めた。ホンダは、今週のF1バルセロナテストで厳しいスタートを切った。初日はオイルタンクの形状の問題に見舞われたが、2日目のトラブルはより深刻なものだった。ホンダの新型F1パワーユニットは望んでいたパフォーマンスステップを達成しているようには見えなかった。
さらに、信頼性問題によって、2016年よりも少ないパワーで走らせなければならなかったとの見方もある。ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、オイルタンクの再設計は大きな仕事ではないが、2日目の故障は不可解であり、懸念を抱いていることを認める。「初日はオイルシステムに問題が発生しました」と長谷川祐介は Movistar にコメント。「通常、オイルタンクはオイルレベルを管理しなければなりませんが、今年、我々にはいくつかのオイルマネジメントがあります。それがオイルタンクシステムを改良する必要があった理由です」「2日目には電源が落ちるという問題がありましたが、まだ問題の根本的な原因はわかっていません。こちらの方がより基本的で深刻な問題だと考えています」問題がホンダの2017年F1シーズンのスタートに妥協を強いたかとの質問に長谷川祐介は「オイルタンクはそうではありません。電源の問題はわかっていませんし、まだ確信を持てていません。もちろん、懸念を抱いています」ホンダは、来週の2回目のバルセロナテストでメルボルン仕様のエンジンを導入することになっている。だが、その計画は故障の調査の結果によって影響を受ける可能性がある。2日目に故障したパワーユニットは、マシンから取り外され、すぐに日本の本田技術研究所に送られ、問題の原因究明のために調査されているが、まだ答えは見つかっていない。原因によってエンジン設計の欠点が明らかになった場合、それは開幕戦に持ち込むホンダのエンジンに影響を与える可能性がある。来週の新しいエンジンはメルボルン仕様かと質問された長谷川祐介は「そうです。そうなることを想定していますが、電源が落ちる問題があったので、現在、さくらと日本のメンバーと来週のエンジンについて協議していますとコメント。」今シーズン、ホンダがメルセデスとのギャップを縮められることに高い期待を持っていたことを考えれば、マクラーレン、特にフェルナンド・アロンソにとって今回のテストスタートは大打撃だった。マクラーレンとホンダは表面上では平静を保っているが、舞台裏では両社は緊張関係にあると考えられている。長谷川祐介は、自らマクラーレンとホンダが状況について“口論”する必要がことを示唆した。「もちろん、テストは多くのトラブルを克服する必要があるステージです」と長谷川祐介は説明。「ですので、我々は、口論や建設的な議論をする必要があります。ですが、我々はとても良い仕事をしていると思いますし、我々の関係はとてもいいです」
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