2015年2回目の合同テストが、スペイン・バルセロナのカタルニア・サーキットで開始した。この日の走行はジェンソン・バトンが担当し、序盤はメカニカルバランス変更の効果を見極めるためにショートランを実施。3度目の走行を終えたあと、MGU-K(運動エネルギー回生システム)のシール破損によるトラブルが起きたため、この日の走行は終了となった。
走行距離はわずかだったが、ジェンソン・バトンはマシンのバランスやハンドリング、そして動きの予測しやすさに好感触を得ているという。明日は、フェルナンド・アロンソが走行するが、走行距離が限定されるため、時間をかけて大幅なセットアップの変更を行いながら、マシンバランスの確認していく。新井 康久 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)「MGU-Kのシール破損があり、走行を中止せざるを得ませんでした。問題となる箇所を修復するには、パワーユニットの載せ替えが必要で、かなりの時間がかかるため、今日のプログラムは終了しました。問題再発の原因をつぶすためには、デザインし直した部品が必要ですが、残念ながら土曜日にならないと届かないため、明日の走行では同様のトラブルが発生する可能性もあります。夜通し作業をして改良を行い、明日のフェルナンドの走行が有意義なものになるよう、がんばります。土曜日には問題が解決し、両ドライバーが思う存分走れるようにできればと思っています」