ホンダは、F1に復帰することを正式発表。2015年からマクラーレンにF1エンジンを供給する。“マクラレーン・ホンダ”が復活する。ホンダは16日(木)、青山本社で緊急記者会見を開催。2015年からマクラーレンへのエンジン供給というカタチでF1復帰することを正式発表した。供給先はマクラーレン。1980年代後半から90年代初期にかけて一世を風靡した“マクラーレン・ホンダ”がF1に復活する。
会見には、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュも英国から来日した。このプロジェクトでは ホンダ がエンジン及びエネルギー回生システムを開発・製造・供給、マクラーレンは車体の開発・製造及びチーム運営を担当し、マクラーレン・ホンダ(Mclaren Honda)として活動していく。F1では2014年より、1.6リッターV型6気筒直噴過給エンジンに加え、エネルギー回生システムが採用されるなど、エンジンのダウンサイジング化をはじめとした環境技術が導入される。これらの技術への挑戦は、内燃機関のさらなる効率化や、ハイブリッドシステムなど、先進のエネルギーマネジメント技術を常に追求してきた ホンダ にとって、将来技術の開発や技術者の育成などにおいて大きな意義があると捉え、参戦を決意した。伊東孝紳 (ホンダ 代表取締役社長)「ホンダ は、創業期よりレース活動を通じて、技術を研鑽し、人材を育んできました。自動車メーカーとして環境領域をはじめ一層の技術進化が求められる中、F1という四輪レースの頂点にも環境技術が大幅に導入されることを踏まえ、自らの技術を世界で試し磨くために、この度、参戦を決断しました。コーポレートスローガンである「The Power of Dreams」を原動力に、世界中のファンの皆様のご期待にかなうよう努めてまいります。環境技術にしのぎを削る自動車メーカーにとって非常に挑戦のしがいがある魅力的な新レギュレーション導入の英断を下されたFIA、また、F1のブランド価値を高め、常にファンから熱い支持を受ける世界最高峰カテゴリーとして発展させてきた Formula One Groupには大きな敬意を表したいと思います。特に今回の参戦に向け、多大なご理解とご協力をいただいたFIAのジャン・トッド会長、Formula One Group のバーニー・エクレストン CEO のご両名には、厚く御礼を申し上げます。F1界を代表する名門チームである マクラーレン とともに、新世代のF1にチャレンジし、新たな時代を切り開いてまいります」マーティン・ウィットマーシュ (マクラーレンCEO)「マクラーレン ホンダ という栄光の名前は、我々双方にとって大変名誉であると同時に重い責任を伴うものです。この名を再びF1の頂点で輝かせ、それを継続していくことに、ホンダ も我々も同じ決意を胸に共に挑戦してまいります」ジャン・トッド (FIA会長)「マクラーレンとともに2015年からF1に参戦するというホンダの大きな決断は、非常に喜ばしいことです。エネルギー回生システムやV6 1.6リッターダウンサイジングエンジンなど新しいパワートレインの導入は、これからのモータースポーツの在り方を示唆する非常にチャレンジングな取り組みです。ホンダの素晴らしい活躍を確信しています」バーニー・エクレストン (Formula One Group)「ホンダ のF1復帰を歓迎します。彼らのエンジン技術の高さとモータースポーツへの情熱が、F1をさらに魅力的なものにしてくれると期待しています」
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