ホンダは、F1第7戦 カナダGPのフリー走行でルーベンス・バリチェロが13番手、ジェンソン・バトンは19番手だった。カナダGP初日は、朝から小雨の天候となった。1回目フリー走行の始まる午前10時には雨はほぼ止んだものの、路面はぬかるんでいるところもあり、全車がレインタイヤを装着して走り始める。その後、ライン上はどんどん乾いていったが、ドライタイヤでの周回がようやく始まったのは、終了30分前だった。このセッションのホンダ勢はバリチェロ18番手、バトン20番手だった。
午後には雨が止んだが、灰色の雲が垂れ込めている。気温19℃、路面温度21℃。コースにほとんどラバーが載っていないため、かなり滑りやすいコンディション。午後のフリー走行は、タイヤ比較を中心にメニューをこなす。しかし、Honda勢は期待したような速さが出ない。それでもセッション後半には、バリチェロが12番手まで浮上。最終的には2人とも39周ずつ走行し、バリチェロ13番手、バトン19番手だった。ルーベンス・バリチェロフリー走行1回目 18番手 1分20秒173フリー走行2回目 13番手 1分17秒462「非常に低いダウンフォースでマシンが作動し、戦闘力のあるペースを確保するために、作業を進めた。また、リアの安定性にやや欠けてはいるものの、一日かけて、よりよいセットアップができた。これからの予選、決勝で、どのようなポジションになるかはまだわからないが、今日の進歩に満足している」 ジェンソン・バトンフリー走行1回目 20番手 1分21秒542フリー走行2回目 19番手 1分17秒842「今日は僕らにとってタフな一日だった。これから週末にかけて進歩するためにも、なぜそうだったのかを完全に理解しなくてはならない。マシンのバランスが悪く、両セッションとも走るのが難しかった。オーバーステアを引き起こしていたリアエンドには本当に手を焼き、速さが足りなかった。予選とレースに向け、満足のいくフィーリングをつかむには、やることがたくさんある。2回のセッションを通して、多くの貴重な情報を得ている。しかし、いつも通り、やることはまだあり、僕らはまだ期待するポジションまで来ていない。土曜に行われる予選まで、エンジニアと作業する時間はたくさんある。土曜の予選ではいい位置につけられる自信があるし、天候がどのように変わっても、対応できると思う」スティーブ・クラーク レース兼テスト担当ヘッド・エンジニア「最初のプラクティスはウエット路面の中、行われたが、セッションを通して路面は乾いていった。このようなコンディションでは、路面状態やパフォーマンスが1ラップごとに変化するので、我々がマシンに施した変更から正確な情報を引き出すのは難しい。トラックが乾くと、タイヤチョイスが決め手になった。今回はモナコと同じタイヤが使用されている。ここは伝統的にタイヤに厳しいサーキットだ。しかし、今日のようなグリップが低いコンディションでは、スーパーソフトコンパウンドでさえタイヤの温度を確保することが難しかった。今週末の天気予報では、もっと気温が高くなる。このことが、レースを左右するだろう。カナダのレースはリタイアが多くなりがちだが、マシンを信じ、ポイント獲得につなげたい」
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