2026年F1第11戦ハンガリーGP予選後、フェラーリのルイス・ハミルトンに3グリッド降格ペナルティが科された。Q3終盤にマクラーレンのオスカー・ピアストリのアタックを妨害したと判断されたためで、2番手で予選を終えたハミルトンは決勝を5番グリッドからスタートする。この裁定により、フェラーリのシャルル・ルクレールがフロントロウへ昇格。ランド・ノリスがポールポジション、ルクレールが2番グリッドに並ぶことになった。
ハミルトンがピアストリのアタックを妨害問題となったのは予選Q3終盤のターン1進入だった。アタックラップを終えたハミルトンはレーシングライン上を大幅に減速して走行。一方、プッシュラップ中だったピアストリが高速で接近したものの、回避行動を余儀なくされてコースアウトし、最後のアタックを断念した。審議の結果、FIAスチュワードはハミルトンが予選中に不必要な妨害を行ったと認定し、通常のガイドラインに従って3グリッド降格を科した。裁定書では次のように説明されている。「ターン1への進入で44号車はレーシングライン上を著しく低速で走行していた一方、81号車はプッシュラップ中だった」「44号車のドライバーは、ファステストラップを終えた直後であり、81号車の接近を知らせるチームからの無線を受けたのは、すでに81号車が至近距離まで迫ってからだったと説明した。また、車両の位置関係からミラーでは81号車を確認できなかったとも述べた」「81号車は回避のためコースアウトを強いられ、ラップを中止せざるを得なかった」「入手可能な証拠を精査した結果、44号車は予選中に81号車を不必要に妨害したと判断した」「FIA F1競技規則および予選での同種事案に対するペナルティガイドラインに従い、44号車のドライバーに3グリッド降格を科す」ハミルトン「知らされた時にはもう遅かった」予選後の記者会見でハミルトンは、チームからの無線連絡があまりにも遅かったことが原因だったと説明した。「ピアストリが僕の後ろでコーナーの頂点に差しかかった時に、文字どおりその瞬間に無線で知らされた」「だから彼が来ているなんて全く分からなかった。僕は最初にピットを出たので、みんな僕の後ろから出てきて、もう全員ラップを終えたものだと思っていた」「僕の認識では、ピットを出た時に後ろにいたのはシャルルだけだった」「だから本当に信じられないよ。それまでセッションはクリーンだったし、もちろん故意ではなかった」フェラーリ代表「チーム側のミスだった」フェラーリのフレデリック・バスール代表は、裁定が出る前の時点でチーム側の責任を認めていた。「判断はスチュワードに委ねるが、我々が彼へ知らせたタイミングはあまりにも遅すぎた」「もしミスがあったのだとすれば、それはチームのミスだ」今回のペナルティにより、ハミルトンはフロントロウを失い5番グリッドへ後退。フェラーリにとっては予選で獲得した好結果を自ら取りこぼす形となり、決勝ではルクレールがチームの先頭からスタートすることになった。