ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、2026年F1の新時代で見られている“バッテリー主導の接近戦”について、自身はむしろ歓迎しているとの見解を示した。マックス・フェルスタッペンが「マリオカートのようだ」と批判した現在のレース展開に対し、ハミルトンはそれこそが本来あるべき姿だと強調。長年の課題だった「接近して戦えないF1」は、ついに変わり始めていると語った。
ハミルトンが語る“本来のレース”の姿ルイス・ハミルトンは、現代F1のバトルの特徴について次のように語った。「カートに立ち返ってみれば同じことだ。前後に行き来して、行き来して、誰も簡単には逃げ切れない。ゴーカートを“ヨーヨーレース”なんて呼ぶ人はいない。それが最高のレースなんだ」「そしてF1は長い間、最高のレースではなかった。前のクルマに追従できなかったからだ」「この20年で乗ってきたクルマの中で、高速コーナーでも完全にダウンフォースを失わずに追従できるのはこのマシンが初めてだ。後ろにつけるんだ」「以前はDRSがあったが、あれは応急処置のようなものだった。今はパワー差があるが、その差はとても小さい」「前に出ても、後ろのクルマはついてくることができる」“マリオカート化”が生むバトルの質現在のF1では、バッテリーのデプロイメントによって優劣が入れ替わる“行って来い”の展開が特徴となっている。ハミルトンは、この点こそがレースの魅力を高めていると評価する。「個人的にはずっと楽しいと感じている。これほどオーバーテイクがあって、これほど良いバトルは、何年も前のバーレーンでニコと戦ったとき以来だ」「レースはこうあるべきだ。行き来して、行き来して。一度の動きで終わるべきではない」「僕はこういうレースが好きだ。ただ、すべてのチームがもっと接近してくれば、さらにこういうバトルが増えるはずだ」鈴鹿での勢力図とフェラーリの可能性今季ここまでの主導権はメルセデスが握っているが、鈴鹿では状況が変わる可能性もある。オーストラリアでは4か所あったストレートモード区間が、日本GPでは2か所に減少。これによりメルセデスのエンジン優位性がやや抑えられると見られている。「ここではストレートモード区間が2つしかない。メルセデスはそれを開くたびに引き離してくるから、今回はその機会が少なくなるかもしれない」「高速区間では僕たちの方がついていける可能性はある」「コーナーではほぼ同等の速さになると思う。他のレースを見ても、彼らはコーナーでも同じくらい速い」「結局のところ差が出るのはデプロイメントだ。週末が始まるとき、彼らがどんな使い方をしてくるかが最大の違いになる」新時代F1に対する評価は分かれているが、ハミルトンにとっては“ようやく実現した理想のレース”であることは間違いない。
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