ルイス・ハミルトンは、自身のすべての愛車コレクションを手放したことを明らかにし、今はアートを集めることの方が好きだと語った。ただし、イタリアのあるスーパーカーには特別な想いを抱いているという。2025年F1アゼルバイジャンGPを前にした会見で、7度のF1ワールドチャンピオンはスクーデリアの最新フラッグシップモデル「フェラーリF80」に興味があるかどうかを尋ねられた。
「僕はもうクルマを持っていないんだ。全部手放した。今はアートの方に夢中なんだ」とハミルトンは答えた。「もしクルマを買うならF40だね。あれは素晴らしいアート作品だ」長年にわたりハミルトンのガレージは話題となってきた。彼のコレクションには希少で高額、そしてハイパフォーマンスな数々のマシンが並んでいた。ハイパーカーからクラシックカー、限定モデルまで、元メルセデスF1ドライバーのガレージは充実していたが、今回の発言からはその情熱が薄れつつある様子がうかがえる。報道によれば、売却前のコレクション総額は推定1,300万ポンド(約26億円)。モナコやロサンゼルスのプライベートガレージに保管されていた。完全なリストは公式に確認されたことはないが、彼が所有していた、あるいは運転する姿が見られたモデルは以下の通りだ。■ パガーニ・ゾンダ 760 LH■ メルセデスAMG プロジェクト・ワン■ メルセデスAMG SLS ブラックシリーズ■ メルセデスAMG GT R(元F1セーフティカー仕様)■ メルセデスAMG G63 6×6■ メルセデス・マイバッハ S600■ フェラーリ・ラフェラーリ■ フェラーリ・ラフェラーリ・アペルタ■ フェラーリ 599 SA アペルタ■ 1966 シェルビー・コブラ 427■ 1967 フォード・マスタング シェルビーGT500(「エレノア」レプリカ)■ マクラーレン P1■ 1995 マクラーレン F1(シャシー044と報道)■ ミニ・クーパー■ メルセデス EQCハミルトンは四輪車の運転で知られているが、実際にはバイクを好んでいる。これまでもモナコGPやイタリアGPなどの週末に、イタリア国旗カラーをまとったドゥカティ・パニガーレV4 Sで登場する姿が見られたほか、イタリアのMVアグスタとコラボレーションした限定モデル「MVアグスタ F4 LH44」を駆る姿も確認されている。それでも本人の言葉を信じるなら、フェラーリF40には今でも特別な居場所を与えるだろう。「僕が本当にやりたいことのひとつは、フェラーリをデザインすることなんだ」と彼は今シーズンの初めに語っていた。「F40をベースにした“F44”を作りたい。実際のスティックシフトを備えたやつをね。これから数年でそれに取り組みたい」