ルイス・ハミルトンは、F1エミリア・ロマーニャGPの予選でスクーデリア・フェラーリの2台がトップ10圏外に沈んだことを受けて、「打ちのめされた」「本当にがっかりしている」と心境を吐露した。スクーデリア・フェラーリにとって今季の厳しい滑り出しは、イモラのホームレースで新たな低迷を迎えることとなり、ハミルトンとチームメイトのシャルル・ルクレールはともに予選Q2で敗退した。
両者ともQ2の2回目のアタックでタイムを伸ばせず、他のドライバーが記録を更新したことで脱落圏に追いやられた。前戦マイアミGPでも早期敗退を喫していたハミルトンは、今回の結果がSF-25の一発の速さの限界を浮き彫りにしたと語った。「本当に打ちのめされた気分だ。がっかりしている。マシンのフィーリングは悪くなかったんだ」「セットアップも整っていて、ブレーキの感触も良かった。すべてがかみ合っていたのに、それでも速く走れない」「ターン2と3でのマックス(フェルスタッペン)の速さを見ると、僕らには到底真似できない」「最後にニュータイヤを履いたけど、なぜかまったくグリップが出なかった。生きてこなかったんだ」ハミルトンは、タイヤ交換まではマシンの挙動が良かったため、Q3進出を確信していたと明かす。「本当に通過できると思っていた。マシンは“生きていた”」「14秒7台で走ってる連中を見ながら、僕らはせいぜい15秒7。1秒もの差がある」ハミルトンのフェラーリ初年度は厳しい状況が続いており、ここまで7戦中6戦でルクレールの後塵を拝している。現在の差を埋めるにはアップグレードが不可欠だと強調する。「今週末は前進できたと思う。でも、まだ必要なレベルには達していない。その点では改善の余地はある」「もっとアップグレードが必要だ。今のレベルじゃ足りない」「(マクラーレンは)ターン2で時速6〜10キロも速かったけど、僕らはそれに匹敵できない。クルマを押し続けて、プレッシャーをかけ続けていくしかない。エンジニアたちが何か見つけてくれることを願う」また、スクーデリア・フェラーリで迎える初の母国レースで「魔法のような」声援を受けたと語ったハミルトンだが、イモラは追い抜きが困難なコースであるため、決勝での巻き返しは厳しいとの見解を示した。「ここはレースをするにはあまり向いていないサーキットなんだ。1周単位ではドライブしていて楽しいけど、DRSトレインの中ではオーバーテイクが難しい。明日は多くの動きはないと思う」「でも全員がソフトタイヤを履いているから、どうなるか見てみよう。再び少しずつ順位を上げていけるように頑張る。レースペースは良さそうだったし、今回は悪くないはずだ」
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