ルイス・ハミルトン アントネッリのメルセデスF1加入発表は「感情的になった」

2013年以降、6度のドライバーズタイトルと83勝を獲得したハミルトンのメルセデスでの在籍期間は、F1史上最も長く、最も成功したものとなった。しかし、この成功したパートナーシップは残り9レースとなり、ハミルトンはフェラーリと複数期契約を結び、記録的な8度目のタイトル獲得を目指し続けている。アントネッリが後任になることは事前に知らされていたにもかかわらず、ハミルトンは発表がいかに「非現実的」な瞬間であったかを語った。「前から知っていたけど…間違いなく今朝、発表されるだろうと思っていたし、実際に今朝起きたときは、とても現実味がなかった」とハミルトンは語った。「僕が長い間それを守り続けてきたシートが自分のものでなくなることが正式に発表された」「今朝はかなり感情的になった。でも、キミとチームのために本当にうれしく思う。キミが素晴らしい仕事をしてくれると確信している」ハミルトンは、アントネッリが安定した経歴と育ちを持っていることが、レースに勝てるチームとともにF1ルーキーシーズンに乗り出す上で助けになるだろうと信じている。「彼は素晴らしい子供で、良い家族に囲まれ、頭も良い」とハミルトンは付け加えた。「とても才能がある。彼は素晴らしい活躍をするだろう。とても楽しみだ」またハミルトンは、アントネッリがグリッドキッズを務めた時のことを覚えているという。「前に写真を見たけど、彼はグリッドキッズだった。たしか2018年だったと思う。僕はグリッドの前で彼と握手してる」「だからワクワクする。そういう経験をすると、自分が今何歳なんだって、思い知らされるね！　でも彼が成長して、F1で成長していく姿を見るのは楽しみだ」アントネッリは2025年にメルセデスでF1デビューする。ハミルトンは、レースが過ぎるごとに迫り来るメルセデス退団の感情が、今シーズンを通して広がっていると公言している。先週末のザントフォールトでのシーズン再開以来、感情が湧き上がってきたかと問われると、ハミルトンは「一年中あったよ」と答えた。「僕たちはどのレースにも出場してきたし、僕はチームを心から愛しているし、一緒に大変なことを経験してきた」「だから、どのレースも感情的になる。なぜなら、僕らが参加するレースはすべて、そのレースが最後になる可能性があるからだ。そして、メルセデスで走るのも、どんどん最後が近づいていく」「僕はメルセデスに乗ることになるけど、タフだ。間違いなくタフなものになるだろう」7度のF1チャンピオンに輝いたハミルトンは、今シーズン終了までの主な目標として、今シーズン欠けていた1ラップでの実力を取り戻すことを明らかにした。「今の僕の目標は、チームのために最善を尽くし、良い形で終えることだ」とハミルトンは続けた。「予選に向けて、なんとか自分を取り戻さなければならない。レースペースは素晴らしいので、昔の自分に戻る方法を見つけなければならない」