ハースF1は、世界最大の科学企業であるロシアのウラルカリと複数年のタイトルスポンサー契約を締結したことを発表。2021年のF1世界選手権から『ウラルカリ・ハースF1チーム(Uralkali Haas F1 Team)』として参戦する。ハースF1は、今年ドライバーラインナップを一新。ミハエル・シューマッハの息子で昨年のFIA-F2王者であるミック・シューマッハ、そして、今回タイトルスポンサー契約が発表されたウラルカリの経営者の息子であるニキータ・マゼピンという2人のルーキーを起用する。
発表されたハースF1の2021年F1マシン『VF-21』は、ウラルカリのブランディングが施されたホワイトをベースとしたカラーリングに変貌を遂げた。チームオーナーのジーン・ハースによって設立されたCNC工作機械会社であるハース・オートメーションは、F1参戦6シーズン目に向けてサイドポッドに掲載される。ハースF1のVF-21の実車は、バーレーン・インターナショナル・サーキットで開催されるプレシーズンテスト初日となる3月12日(金)にデビューする。現地時間の午前8時30分にニキータ・マゼピンとミック・シューマッハが、ウラルカリ・ハースF1チームのガレージの外でマシンをお披露目する。「ハースF1チームのタイトルパートナーとして、F1にウラルカリを迎えることができてとてもうれしく思う」とウラルカリ・ハースF1チームのジーン・ハース会長は語った。「シーズンを通して彼らのブランドを代表することを楽しみにしている。ウラルカリが参加し、ニキータ・マゼピンとミック・シューマッハがドライブしてくれるチームにとって、今はエキサイティングな時間だ。あらゆる変化があるが、我々はこれらのレースでポイントを獲得するために戦いに戻ることを望んでる。厳しいシーズンを過ごしてきたが、我々は全体像、特に2022年と新しいレギュレーションにも目を向けている」チームプリンシパルのギュンター・シュタイナーは「ハース氏のコメントを喜んで繰り返したい。今シーズン以降、ウラルカリとパートナーを組むことができてうれしく思う」とコメント。「私たちは新しいタイトルパートナーと2人の新しいドライバーで新しいシーズンにアプローチしている。それはエキサイティングなシーズンになるだろう。だが、良い方法でのみエキサイティングなシーズンになることを願っている」「技術的には将来を見据えながら、我々はドライバーとの1年間の学習に直面している。現在2022年のマシンに力を注いでいるため、VF-21が開発されないことは周知の事実であり、我々が望んでいるのは、より公平な競争の場になることだ。競争の観点から、今シーズンが我々がどの位置にいるかは誰もが大まかに分かっているが、チャンスが訪れたときにそれを利用できるようにする必要がある。しかし、まずはテストでダイヤルを合わせる必要がある。走行できる時間は短いので、急なカーブになるだろう。だが、個人的に彼らがドライバーとして、ウラルカリ・ハースF1チームのドライバーとして成長するのを楽しみにしている」