元F1ドライバーのロマン・グロージャンが、アンドレッティ・オートスポーツのドライバーとして初走行を実施した。2020年までハースF1のドライバーを務めたロマン・グロージャンは、2021年にインディカーへと活動の場を移した。デイル・コイン・レーシングから参戦したグロージャンは、1回のポールポジション、3回の表彰台を獲得し、ルーキーシーズンをランキング15位で終えた。
その活躍もあり、来季は名門アンドレッティ・オートスポーツへの移籍が決定。今季はロードコース中心のパートタイムの参戦となったが、2022年はインディ500を含めたオーバルも加えてフル参戦する。10月6日(水)、インディアナポリス・モーター・スピードウェイでインディ500の参戦に必要な3段階のルーキーオリエンテーションプログラムが実施され、ロマン・グロージャンは、NASCARカップシリーズで7回優勝したジミー・ジョンソンとともに参加。ロマン・グロージャンは、前任のライアン・ハンターレイが走らせていた印象的なDHLのイエローとレッドのレーシングスーツに身を包んでサーキットに登場。だが、雨によってプログラムは完了しなかった。正午から予定されていたセッションは午前10時30分にスタートが早められたが、開始から30分で雨が降ったため中断。この時点でまだロマン・グロージャンはROPを開始していなかった。テストは午後3時直後に再開されたが、午後5時直前にまた雨が降ったことで切り上げられた。そのため、両方のドライバーは、ROPの最初の2つのフェーズしか完了できなかった。ロマン・グロージャンは最終フェーズを終えるのに2ラップ足りず、ジミー・ジョンソンは完了するためにさらに10ラップが必要となる。インディ500のルーキーに義務付けられているROPでは、ドライバーは2.5マイルのトラックを中心に3レベルの速度を段階的に達成する必要がある。フェーズIは205~210 mphで10ラップ、フェーズIIは210~215 mphで15ラップ、フェーズIIIは215mph以上で15ラップ。アンドレッティ・オートスポーツのNo. 28 DHL Hondaで初走行を行ったロマン・グロージャンは「レースをしたことがあったとしても、僕にとってオーバルのエモーションは非常に新しいものだ」とロマン・グロージャンは語った。「特に快適なものではないように感じている。何をすべきかを知っていて、進歩する方法を知っているロードコースやストリートコースとは違う。ここで、私はすべてを学ばなければならない」両ドライバーともルーキーテストには合格したと見なされ、2022年4月20~21日のIMSオープンテストで最終フェーズを完了することになる。
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