ドイツの州議会選挙の結果により、ニュルブルクリンクでのF1開催の将来が危うくなったと報じられている。最近、ドイツ西部ラインラント・プファルツ州で選挙が行われたが、これまで与党だったSPD(ドイツ社会民主党)が単独過半数を失った。一方で、緑の党が得票率を3倍に伸ばして第2党に躍進。第3党の社会民主党との左派連立を表明した。
DPA通信 によると、このことが同州に位置するニュルブルクリンクでのF1契約の財政支援を危うくしているいう。ドイツでは福島第1原発の事故を受け反原発世論が高まっており、環境政党である緑の党の躍進は、日本の状況が影響したとみられている。緑の党のダニエル・ケブラー党首は「アイフェルでのカーレースに反対しているわけではないが、(F1の)何百万も何十億も増やすために税金が必要だというなら、それは問題だ」と語った。「SPDとの交渉では、近い将来のニュルブルクリンクへの助成金を恒久的に廃止するよう働きかける」