ジョージ・ラッセルは、2024年F1第9戦カナダGPを3位でフィニッシュ。一時はトップを走っていたことで、勝利を逃したことにがっかりした様子を見せたが、メルセデスが今週末全体を通して見せた進歩を称賛した。ポールポジションからスタートしたのはキャリアで2度目だったが、ラッセルは好スタートを切ってレース序盤は1位をキープした。しかし、すぐに速いランド・ノリスに抜かれ、トラックコンディションの変化によりマックス・フェルスタッペンにも抜かれて1位から3位に順位を下げた。
途中、いくつかのミスやオスカー・ピアストリとのバトル、さらには終盤のチームメイトであるルイス・ハミルトンとのバトルもあったが、ラッセルは最終的に3位を獲得し、自身とメルセデスにとって今シーズン初の表彰台となった。しかし、26歳のラッセルは、波乱に満ちた午後のレースを振り返り、複雑な心境を語った。「正直、チャンスを逃した気分だ」とレース後、ラッセルはコメントした。「レース序盤はインターミディエイトタイヤでとても速かったけど、ランドがすぐに追い上げてきて、我々はスリックタイヤに交換した」「限界に挑戦しすぎて、何度かミスを犯してしまった。その代償を払ったけど、それでも今年初の表彰台を獲得することができた。今週末は本当に速いマシンだったし、優勝争いに戻れたことは本当に楽しかった」「それがF1の醍醐味であり、僕たちがレースをしている理由だ」レース後半、フェルスタッペンがトップを走っている間、ラッセルは2回目のピットストップでノリスから2位を奪い返したが、ミスによりマクラーレンに再び抜かれてしまった。ミスをする前に、フェルスタッペンを追い抜くチャンスがあると感じていたかと尋ねられたラッセルは「そう思う。ペースは良かった。マックスはその時点でとても強かったけど、最後にミディアムタイヤを履いたときは本当に、本当に速かった」と答えた。「オスカーを追い越そうとしてミスを犯し、ルイスにポジションを奪われたことが、少なくとも2位を失ったし、レース後半でマックスと戦えたかもしれない」「でも、今週末のポジティブな要素をすべて生かしていく。初の表彰台、今シーズン初のポールポジションを獲得し、今後の展開が楽しみだ」ラッセルとピアストリの接触により、レース後に両者はスチュワードに呼び出された。この戦いについて、そしてハミルトンとのバトルについて、ラッセルは「オスカーとのバトルはかなり接戦だったし、終盤のルイスとのバトルも同様だった」と語った。「フェアなレースだったと思う。ドライラインが一本しかない状況では非常に難しいので、全力で走り、ライバルを信頼しなければならない」