F1の予選フォーマットに手を加えられることはなさそうだ。近年のノックアウト方式の予選フォーマットは人気があるが、2011年にデグラデーションの高いピレリタイヤに変更になったことで、次のセッションに進出しても、実際には走行を行わない戦術が多くなっている。そうすることで、ドライバーは適切なグリッドポジションを確保しつつ、レースのために新品のタイヤセットを温存することができる。
アブダビでチーム代表らは、最近の会議でその件が議論されたことを認めた。「全体的にそれが議論されたとき、実際、現在フォーマットはかなり面白いというのがチーム側の見方だった」とマクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは述べた。2003年に予選フォーマットが変更になった後、何度か新しいフォーマットが試みられたが、採用されたなかったとマーティン・ウィットマーシュは述べた。「物事を変更する前にかなり慎重にならなければならないと思う。率直に言って、ピットウォールに座っている我々にとってはかなり手に汗を握るフォーマットだ」マーティン・ウィットマーシュは、チーム代表の会議で現在のフォーマットのままでいるべきであるとのコンセンサスがとれたことを明らかにした。メルセデスGPのロス・ブラウンも同意している。ドライバーがセッションを見送ることは問題かと質問されたロス・ブラウンは「かなり正直に言って、他チームがパフォーマンスを補うためにより戦術的なアプローチをとる手腕はさらなる局面にあると思う」とコメント。「マーティンが言ったように、実際かなり良いショーなので、我々はそれをもてあそばないように注意しなければならない」