FIA(国際自動車連盟)会長のジャン・トッドは、フォーミュラEがF1のパフォーマンスレベルに匹敵できるようになるには“数十年”かかると考えている。フォーミュラEは、6シーズン目を迎え、すでにパフォーマンス面で大きな飛躍を果たしているが、2022年には軽量・高速・急速充電を備えた“Gen3”の導入が予定されており、その状況傾向は続くと予想されている。
電気およびバッテリーの技術は進歩しているが、ジャン・トッドは、フォーミュラEがF1に匹敵するまでにはまだ10年以上かかると考えている。「フォーミュラEをF1と置き換えることは想像できない」とジャン・トッドはコメント。「フォーミュラEは、最大118kph(73mph)の平均速度を45分間しか持たせるおとができない。F1レースは2倍以上の時間を走行し、300kmを超える距離で平均速度は2倍以上だ」「現在、F1のスピードで300㎞を走れる電気レースカーはない。つまり、それが実現するまでには数十年かかるだろう」ジャン・トッドは、F1は将来的にオールエレクトロニックに切り替えることは求めるのではなく、環境に優しい燃料とを追求し、ハイブリッドエンジンをさらに開発することを望んでいる。「シンプリに現在はハイブリッドが適切なチョイスだ。次のステップはより環境に優しい燃料をどれだけ確保できるかだ」