カルメン・ホンダが、フォーミュラEカーでの初走行を実施。女性ドライバーにはF1よりもフィジカル的な問題の少ないフォーミュラEの方が適していると語った。過去にロータスとルノーで開発ドライバーを務めたカルメン・ホルダ(29歳)は、昨年、FIA(国際自動車連盟)の女性のモータースポーツ活動を推進する委員会であるWomen in Motorsport Commissionのメンバーに選任。
しかし、女性は男性とは同等に競争することはできないため、F1スタイルの独自の選手権で競争すべきだと発言しているカルメン・ホルダは、多くの女性ドライバーからバッシングを受けている。カルメン・ホルダは、先週のメキシコシティePrixを前にフォーミュラEカーでデモ走行を実施。女性ドライバーはフォーミュラEを目指すべきだとメディアに語った。女性ドライバーにとっては、フォーミュラEの方が運転しやすいかと質問されたカルメン・ホルダは「そうですね」とコメント。「ダウンフォースやパワーステアリングという点で、F1よりもフィジカル的な負担は軽減されます。だから、イエスと言えるでしょう。F2やF1で私たち女性が直面しているチャレンジはフィジカルな問題だし、フォーミュラEはそうならないと思います」「モータースポーツにおいて、女性にとって何が良いか悪いかは私が決めるわけではありません。ですが、自分の経験で言えば、カートやF3、GTなど、他のあらゆるチャンピオンシップでは女性が好結果を残すこともできると思いますが、そういったシリーズと異なり、F1やF2にはフィジカル的なバリアがあります。それは女性にとって大きな問題だと思うし、それがそれらの選手権に女性が一人もいない理由だと思います」一方、GP3に参戦した3シーズンで一度もトップ20圏内に入ったことがないにも関わらず、ロータスの開発ドライバーに就任したカルメン・ホルダには当時から非難の声が挙がっていたが、さらに女性ドライバーの活動を推進するFIAの要職に就いたことには多くの批判が浴びせられている。しかし、カルメン・ホルダは、できるだけ多くの女性がモータースポーツの世界で活躍できるように尽力したいと語る。「私はFIAの女性委員会のメンバーであり、他にもたくさんの女性がいます。私たちの目標はより多くの女性にモータースポーツに関わってもらうことです」とカルメン・ホルダはコメント。「他のスポーツと同じように、モータースポーツを女性が活躍できるものにしたいと思っています。成長していると思うし、カートには多くの女性が出場しています。また、エンジニアなど他の面でも女性は増えているし、男性ばかりのスポーツにはなっていません」フォーミュラEには、これまでシモーナ・デ・シルベストロ、ミケーラ・セルッティ、キャサリン・レッグと3名の女性ドライバーが参戦。一方、F1では1976年にレラ・ロンバルディがF1オーストリアGPのグリッドに並んで以降、40年以上も女性ドライバーが不在となっている。


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