フォードのジム・ファーリーCEOは、レッドブル・パワートレインズとの2026年F1パワーユニット開発のこれまでの進歩に「本当に満足している」と語った。昨年初め、フォードとレッドブルは2030年末までの協力契約を結んだ。この提携には基本的なブランドスキームが含まれるが、フォードはミルトン・キーンズにエンジニアチームを派遣し、F1の次世代パワーユニットレギュレーションの重要な要素であるバッテリーとハイブリッド技術でRBPTを支援する。
2026年のF1パワーユニットは、総出力において内燃エンジンと電気パワーの50対50で分割されることになる。ノースカロライナ州シャーロットで開催されたフォードの2024年モータースポーツ・シーズンのローンチ・イベントで、レッドブルのセルジオ・ペレスを脇に据えて上機嫌に講演したファーリーは、フォードとレッドブルのF1 PU開発の取り組みについて語った。「ミルトン・キーンズでチームやエイドリアン・ニューウェイと多くの時間を過ごす機会があった。我々は順調に進んでいると思う」とフォードの最高経営責任者はコメントした。「2026年というのはずいぶん先のことのように聞こえるが、パワートレインに関してはまだやるべきことがたくさんあるにしろ、進歩には本当に満足している。もっとお話しできればいいのだが、順調に進んでいると言える」ファーリーは、フォードのF1への関与が、専属の関連会社を通じてF1へのサプライヤーであった過去からどのように異なるものであることを詳しく説明した。自らもレーサーであるこのアメリカ人経営者は、フォードとレッドブルの技術の相互移転は、そのまま電気自動車にも波及するだろうと述べた。「私たちは、過去にはなかった形でF1に戻ろうとしている」とファーリーは説明する。「世界最高のエアロダイナミクスはF1にあり、最高のテレメトリー、最高のデジタル診断もF1にある」「そして実際、電気自動車やデジタルカーにはそれらすべてが必要だ。つまり、実際には純粋な技術移転に関しては70年代に戻ることになる」「これは我々のチームを所有するようなものではなく、文字通り技術移転のために行っている。我々は彼らにバッテリー技術を提供できる。26年には50%が電気自動車になり、高放電バッテリーが必要になるからだ。たとえばNHRAではそうしている」「その一方で、テレメトリーやデジタル診断、エアロを手に入れることもでき、バッテリーを小型化するために生産用の電気自動車に組み込むことができる」ファーリーは、フォードにとって、協力し、恩恵を受け、サーキットでの勝利に貢献できるためにレッドブル以上に優れたパートナーはいないと明言した。「彼らは多くのテクノロジーにおいて世界最高峰であり、自動車ビジネスが変化していく中で、我々は彼らを切実に必要としている」とファーリーは語った。「つまり、文字通り、技術移転という数年前に戻ったようなものだ」「我々は最高のチームを持っている。つまり、最高のドライバー、最高のテクニカルサポートがあり、世界中の最高のフォードが彼らをサポートしている」「ミルトン・キーンズで彼らが構築しているパワートレインチームは、まさに一流だ。我々はファーストクラスで表彰台の一番上まで登っていく」
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