フォース・インディアは、新たな商業パートナーを引きつけるためにチーム名を“国際色豊か”な名称に変更することを検討している。1991年にジョーダン・グランプリとしてスタートしたチームは、数回のオーナー変更を経て、2008年にインドの実業家であるビジェイ・マリヤが買収し、フォース・インディアとして参戦している。
当初、ビジェイ・マリヤは、インド人ドライバーをF1にもたらすことを目的にインドのスポンサーに狙いを定めた。だが、その後、フォース・インディアは中団グループをリードする存在へと成長し、少ないスポンサーシップのなかで費用対効果に優れたチームであることを示してきた。「インドのスポンサーはあいにく減ってしまっているが、我々はパフォーマンス面で大きく改善したチームとなり、国際的なスポンサーをより多く引きつけるようになったとの感触が大きくなっている。それに応じて、より国際色豊かな名前に変更するべきではないかとの議論がなされている」とビジェイ・マリヤはコメント。「一部の人々は、現在のフォース・インディアという名前が心理的な制約になっているという考えている。「どんなステップを踏んでいくべきかは他の株主と一緒に検討しているが、これは重要な決断であり、十分な考慮なしに急いで決断することはない」「より重要なことは、リバティのオーナーシップの元、今後F1がどのようなシナリオで展開していくのかということだ。彼らがNFLのモデルを選ぶとしたら、もちろん名前はさらに重要になる。名前に重点を置いたフランチャイズモデルだからね」 「最終的な結論に達するまで、他の株主たちとあらゆる問題を検討していく」ビジェイ・マリヤは、インド当局から詐欺の疑いがかけられているが、チーム名の変更を検討するようになったのはあくまでもビジネス面のことを考えてのことだと主張。現在、いくつかの“追加のスポンサー”と同様に、チーム名の変更について潜在的なパートナーと交渉していると明かした。「私とインドという国がベストなパートナーでないという状況はもう数年来続いていることだ。新しいことではない。私はここ数年、名称変更など考えたこともなかった」 「純粋に現在のスポンサーシップ、提案されているもの、チームのためになるスポンサーシップを考えてのことだ」昨年、フォース・インディアはチーム名称変更についてアストンマーティンと交渉。“アストンマーティン・レーシング”と名前を変えてF1に参戦する寸前のところまで交渉は進んだが、残念ながら、実現することはなかった。今年、フォース・インディアはオーストリアの水関連企業『BWT』とスポンサー契約を締結し、これまでインドの国旗カラーを採用してきたマシンのカラーリングをピンクに変更している。
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