FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スライエム会長は、F1の人気を高めるためにリバティ・メディアが尽力してくれたことにFIAが「恩義」を感じているとしながらも、Netflixだけがそのソースではないと警告している。近年、F1の人気は急上昇しており、今ほどF1に注目が集まっているときはないだろう。2024年のF1カレンダーは史上最多の24戦に拡大される予定だが、F1への需要は非常に高いため、すでにスケジュールが定員に達していると判断されなければ、この数字は容易に高くなる可能性がある。
FIA Netflixが成長のインスピレーションだけではないとF1に警告この人気ブームは、NetflixのF1ドキュメンタリー番組『Drive to Survive(ドライヴ・トゥ・サヴァイヴ)』の成功にさかのぼることができる。しかし、このシリーズがF1にもたらした新たな視聴者をさらに増やす試みを続ける中、ビン・スライエムはNetflixだけに焦点を当てることはできないと警告している。「現在の成功に頼ってはいけないと思う。我々は常に将来のことを考えなければならない」とビン・スライエムはMotorsportの取材に答えた。「F1は74年間存在し、その間に多くの局面や危機を経験したが、常に生き残ってきた。今日ではかつてないほど強力になっているように見える。そして、このような状況が続くためには、F1は適応する必要がある」「Netflixに頼るだけでは人々を惹きつけることはできない。新しい世代はモータースポーツについて学びたがっている。以前のようなことはできない」リバティ・メディアは2016年後半にF1の商業権を引き継ぎ、新型コロナウイルスのパンデミック時代を乗り越えてF1を成功に導き、そこから目覚ましい成長を遂げた。しかし、FIAはこの点で常にリバティに「恩義がある」が、ビン・スライエムは適応が鍵であると改めて強調した「パンデミックの最中に彼らがやったことは素晴らしかった」とビン・スライエムは語った。「私は常に彼らに恩義を感じている」「我々は彼らに恩義があることを分かっている。それは非常に明白だ。だが、F1は新たな課題に適応しなければならないだろう」「10年前と今日では課題はがまったく異なる。我々はビジネスモデルを改善しなければならないし、FIAが強力である限り、これは長期間存続すると確信している」2023年のF1デビュー戦となるラスベガスGPは、F1自身がイベントのプロモーターを務め、リバティ・メディアのもと、F1の新たな躍進とみなされている。