FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、2021年に新たなエンジン供給元を誘致するよりも、既存の4メーカーを維持することの方が優先度は高いと語る。F1は、2021年にレギュレーションの次のサイクルを迎える予定となっているが、“安価・シンプル・大音量”のエンジンを導入するという当初の提案は希薄化してきている。
2014年にF1は1.6リッター V6ターボ“パワーユニット”を導入。2015年にはメルセデス、フェラーリ、ルノーに加え、ホンダがF1に復帰し、エンジン供給元は4社となった。いくつかのメーカーが2021年のエンジンレギュレーション変更のタイミングでの参戦を検討しており、議論にも加わっていたが、現時点で参入の意向を示すメーカーは現れていない。ジャン・トッドは、F1のプライオリティは、既存メーカーが次のレギュレーションサイクルでも参戦することを確実にすることだと語る。「私個人としては、F1の特殊なレギュレーションでは、4メーカー以上を抱えることに関しては常に悲観的だった」とジャン・トッドはコメント。「個人的に10チームのために4つの異なるパワートレインがあることは素晴らしい業績だと思う。1チームあたり2.5のエンジンサプライヤーがいるということだからね。それらの4社を確実に維持することが私のプライオリティだ」ジャン・トッドは、潜在的な新規参入メーカーを誘致するために現在のエンジンレギュレーションを大幅に再構築しようとしているというのは間違ったメッセージだと語る。「私はずっと『OK、我々は新しいメーカーを引きつけたいので、全てを変えよう』というのは4メーカーに対して非常にアンフェアだと言ってきた。彼らはどう思う? 彼らは数年間いろいろと投資してきたのに、1~2社が入ってくるかもしれないからといってレギュレーションを完全に変えるか?」「エンジンレギュレーションが革命ではなかったのはそれも理由のひとつだ。今後、我々が4メーカーを確保することができれば、それは素晴らしい業績だ」「いくつか関心を示してきたメーカーもあったが、2021年の状況では参入しないと言ってきた。だが、我々にとって重要なのはレギュレーションがどうなるかを正確に把握することだ。将来、強い関心が得られるかもしれないからね」
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