FIA会長のジャン・トッドは、2020年からのF1公式タイヤサプライヤーへの入札に複数のメーカーが申請したことを認めている。現在、F1にタイヤを供給しているピレリの契約は2019年で期限を迎える。FIAは今年7月に2020年以降のF1公式タイヤサプライヤーを公募。しかし、F1は2021年から18インチの扁平タイヤの導入を予定しており、2020年は13インチのタイヤを製造しなければならず、現在のサプライヤーであるピレリが継続することになるとの見方が多い。
F1へのタイヤ供給に関心を表明していたミシュランは、2種類のタイヤ製造やショーのためにデグラデーションの高いタイヤをすることは方針に反するとして入札を取り止めたことを発表。その一方で韓国のタイヤメーカーであるハンコックが入札を行ったかもしれないと噂されている。モンツァで取材に応じたジャン・トッドは「入札を申請した人のリストはないが、複数であることはわかっている」とコメント。「8月後半にはミシュランが参加しないことはすでにわかっていた」また、ジャン・トッドには2021年のF1エンジンレギュレーションについても質問がなされた。F1は新しいメーカーを引きつけることができておらず、レギュレーション変更は延期になるとも噂されている。「私のプライオリティは、4つのメーカーが残っていることだ」とジャン・トッドはコメント。メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは、2021年のエンジン問題に関するジャン・トッドの姿勢を歓迎すると述べている。「チャンピオンシップに参加するように大手メーカーを説得できれば、我々は特別なステップを果たすことになるかもしれない。だが、2021年にはそうするメーカーはいないことが判明した」「今のレギュレーションを残せば、コストを節約することができる。同時にエンジンのサウンドについて何かできるだろう。燃料制限についても議論は進行している」「なので、私はジャン・トッドに完全に同意する」関連:ミシュラン、2020年からのF1タイヤ供給への入札を見送り
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