F1は、2017年からコース上でのバトルを促進するためにブレーキングゾーンでの動きを既定した通称“フェルスタッペン・ルール”を撤廃することを決定した。昨年、マックス・フェルスタッペンのブレーキング中のブロッキング行為が非難の対象となり、アメリカGPからF1競技規則27.5条“防御行動”のルールが有効となった。このルールの適用により、F1メキシコGPでセバスチャン・ベッテルがペナルティを科せられている
しかし、FIAはドライバーにより自由にレースをさせるためにこのルールを撤廃することを決定した。だが、ラインの変更は1回だけというルールは残る。FIAのレーシングディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは「いわゆる“フェルスタッペ・ルール”は廃止された。昨年のいくつかのインシデントについては少し違っていた可能性がある」とコメント。「以前は、ブレーキング中の動きはいかなるものでも審議対象としていた。今後はドライバーが不規則な動きをするか、不必要に減速する、あるいは他のドライバーを危険にさらす行為などがあった場合に限り、審議対象になるという単純なルールになる。つまり自由度の高いルールがになったということだ」「昨年のレギュレーションの解釈では、ブレーキング中にラインを変えることには潜在的な危険があり、毎回スチュワードに報告されるというルールだった」「今後は、各インシデントが危険な行為かどうかという基準で処理され、必ずしもブレーキング中にラインを変えたという理由で調査されることはなくなる」