FIAは、F1シンガポールGPでのフェルナンド・アロンソとマーク・ウェバーの“タクシー乗車”問題を受け、F1韓国GPのドライバーズブリーフィングでの話し合いを予定している。F1シンガポールGPのレース後、フェルナンド・アロンソは、最終ラップでマシントラブルによってリタイアしたマーク・ウェバーを乗せてピットまで送った。
その際、通りかかったメルセデスの2台が回避措置を強いられたことなどから、その行為の安全性について懸念が広がっている。フェルナンド・アロンソは競技規約30条13項、マーク・ウェバーは30条9項に違反したとして戒告処分が科せられ、マーク・ウェバーが累積3回により、F1韓国GPでの10グリッド降格ペナルティが科せられている。FIAは、この件を再検討する意向をみせており、F1韓国GPのドライバーズブリーフィングで議題に挙げる予定としている。だが、今回の議論におけるFIAの目的は、タクシー乗車を禁止する厳密な規定を導入するのではなく、安全面の取り締まりを強化することが狙いだとみられている。またFIAは、たとえスロー走行であったとしても、マシンの上に乗ったドライバーが落下するなどの不測を懸念している。競技規約 30条9項各走行セッションの15分前から5分後に至るまでの時間、およびレース直前のフォーメーションラップ開始後から最後の車両がパークフェルメに進入するまでの間は、以下を除き、いかなる者もトラック、ピット入り口あるいはピット出口へ立ち入ってはならない。a) 業務を遂行中のマーシャルおよびその他許可を受けた者。b) 運転中あるいはマーシャルの許可を受けた歩行中のドライバー。c) フォーメーションラップのためグリッドを離れることのできる車両がすべて出発した後に、車両を押すか、またはグリッドから機材を片付けるチーム員。d) レーススタート後、グリッドから車両を取り除くため、マーシャルを手伝うチーム員。e) 第41条4に従うレース中断の間に、グリッド上で車両に作業を行うチーム員。競技規約 30条13項車両はいかなる時にも、不必要に速度を落とし不安定な走行、あるいは他のドライバーまたはそれ以外の人に危険を及ぼす可能性があるとみなされる方法で運転できない。これは、そのような車両がコース上を走行中の場合、ピット入口、あるいはピットレーンを走行している場合にも適用される。関連:・スチュワード 「アロンソとウェバーの行為はペナルティが相応しい」・レッドブル、タクシー乗車へのペナルティは「センスがない」・ルイス・ハミルトン 「“タクシー”は許されるべき」


全文を読む