FIAの国際法廷は、メルセデスのタイヤテストについての評決を21日（金）に発表するとした。20日（木）、パリのFIA本部で7時間かけて国際法廷はが実施され、FIA、メルセデス、ピレリの順番で審理が行われた。審判員の代表を務めるエドウィン・グラスゴーQCは「評決は明日になる。現在、それ以上は述べられない」と語った。
FIAは、メルセデスに2013年マシンでのテストを正式な許可は与えてないと述べ、レースディレクターのチャーリー・ホワイティングの見解はあくまで個人的なものあり、FIAとしてのものではないと主張。メルセデスは、テストはピレリによって“実施された”ものであり、規約違反には当たらないと主張。またフェラーリのタイヤテストにも言及し、そこで使われた2011年マシンは大部分が2013年のレギュレーションに沿ったものであり、フェラーリ自身がサーキットの予約と使用料を負担していることから規約違反に当たるのではないかとの見解を述べた。ピレリは、法廷に呼ばれたことについて驚きを示し、自分たちはFIAのライセンスホルダーではないため、FIAの制裁対象ではないと述べた。国際法廷を終え、メルセデスは処分を科されるとしても戒告以上は受け入れられないと述べ、ライバルよりも有利になることを防ぐためならば、シルバーストンで行われる若手ドライバーテストを欠席してもいいと申し出た。