最近のF1のブロウン・ディフューザー対策の強化は、メルセデスのエンジニアからの報告がきっかけとなったようだ。先週のバルセロナテストで、“あるエンジンメーカー”が標準ECUのソフトウエアに抜け穴を発見してFIAに報告し、メルセデス・ベンツとルノーのエンジンを搭載するチームは微調整をしなければならないと噂された。
FIAは、2012年にむけて空力目的での排気ガスの吹きつけを取り締まっているが、一部のチームが禁止の影響を最小限にする方法を考案したとの推測が広まっていた。ドイツの Auto Motor und Sport は、オフスロットル時の排気ガス吹きつけの効果を最大限にできる標準ECUソフトウエアの使用方法を見つけたのはメルセデスのエンジニアだと報道。「FIAは、ソフトウエアを書き直すことでそれに応じた」と同誌は伝えている。同誌によると、メルセデスは抜け穴が利用されるのを心配していたのではなく、大きな燃料消費とエンジンが損傷する可能性を発見しただけだという。「安全面でミスがあった」とFIAの情報源は語っているという。一方、スペインの Mundo Deportivo は、先週のバルセロナでレッドブル RB8がシケインで変わった音を立てていたと報じている。関連:FIA、F1の標準ECUを改訂してブロウン・エキゾースト対策をさらに強化 - 2012年2月25日
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