フェラーリF1代表のフレデリック・バスールは、2026年シーズン後半戦でチームにとって「最も重要」なのは現在の開発ペースを維持し続けることだと強調した。フェラーリは前半戦を好調に戦い、コンストラクターズランキングでは2位につけている。ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールがそれぞれ1勝ずつを挙げ、ドライバーズランキングではハミルトンが首位アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)を50ポイント差で追っている。
前半戦は「スペインGPが転換点」バスールは、夏休み前までのシーズンを振り返り、スペインGPを境に流れが変わったと説明した。「前半戦は、おそらく2つの段階に分けられると思う」「最初はスペインGPまでだ。その間の4〜5戦では、メルセデスが圧倒的に速く、我々より100ポイント近く多く獲得していた」「しかし、おそらくスペインGP以降は状況が変わり、この4〜5戦では我々の方がメルセデスより多くのポイントを獲得できた」フェラーリは今季、大規模アップグレードを一度に投入するマクラーレンやレッドブルとは異なり、小規模な改良を毎戦投入し続ける方針を採用している。その積み重ねが、シーズン中盤以降の巻き返しにつながったとみられる。課題は実行力とパワーユニット開発一方で、バスールはさらなる改善が必要な分野としてレース運営とパワーユニットを挙げた。「今日(ハンガリーGP終了時点)を基準に結論を出すなら、改善すべきなのは実行力だと言える」「ただ、シーズン開幕からここまでを見れば、その実行力は我々の強みでもあった」「エンジン面を改善しなければならないことは理解しているし、それは進めていく。ただし、エンジンはシャシーよりも開発の反応が遅く、改善には時間がかかる」フェラーリは今季導入されたADUO(追加開発機会)制度を利用して、すでに1回目のパワーユニットアップグレードを投入。シーズン後半には2回目の改良も予定されている。「開発ペースを維持することが最重要」バスールは、残りのシーズンで最大のテーマは開発を止めないことだと改めて強調した。「最も重要なのは、この開発ペースを維持し続けることだ」「マクラーレンは我々とは異なる哲学を採っている。大型アップグレードを投入し、そのたびに非常に大きな前進を遂げている。直近ではマイアミかカナダだったと思う」「我々は違うアプローチを選んでいる。毎戦のように新しいパーツを投入し続ける方法だ」「この勢いを維持しなければならない。残りは11戦か12戦か、正確な数は分からないが、まだ多くのレースが残っている」「シャシーにはあらゆる面で改善の余地がある。だから、この開発スピードを維持し続けなければならない」大型アップグレードで一気に性能を引き上げるライバルとは対照的に、フェラーリは継続的な進化を積み重ねる開発哲学を貫いている。バスールは、この積み重ねこそがタイトル争いを続けるための最大の鍵になるとの考えを示した。