スクーデリア・フェラーリが、今シーズン限りでメルセデスF1との契約が満了するルイス・ハミルトンにオファーを準備しているとMail Sportが報じている。報道によると、スクーデリア・フェラーリは7度のF1ワールドチャンピオンであるハミルトンに迎え入れるために4,000万ポンド(約68億6500万円)のオファーを用意しているという。
メルセデスF1との契約最終年を迎えたルイス・ハミルトンには、F1での将来についてのうわさが絶えない。しかし、ハミルトンはシーズンを通して、自分の将来はメルセデスF1チームにあるし、今のところ移籍を考えてはいないと主張している。メルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフも、ハミルトンとの契約延長はいくつかの「数字の変更」を最終決定するだけであることを示唆している。しかし、Mail Sportによると、フェラーリ会長のジョン・エルカンはハミルトンと「緊密に連絡」を取っており、ハミルトンをマラネロに呼び寄せるために巨額のオファーを出す用意があるという。同レポートはまた、フェラーリがハミルトンをシャルル・ルクレールとカルロス・サインツのどちらの後任にするかに関して、2つのシナリオを検討していると主張している。両ドライバーの契約は今シーズン以降も続く。フェラーリは、ルクレールとハミルトンのコンビを可能にするためにサインツの他チームへの移籍を促進することを検討するか、メルセデスとのスワップ契約の可能性を考慮してルクレールの離脱を認める可能性がある。ハミルトンがどのような決断を下すにしても、今季のメルセデスのアップグレードの成否に影響される可能性が高い。2023年に圧倒的な強さを誇るレッドブルからさらに離されているメルセデスF1チームは、チームの衰退を覆すべく、W14をシーズン中に大幅にアップデートする。フェラーリも同様に、残りのシーズンでレッドブルとの差を縮め、2024年のチャンピオンシップに望みを繋げたいと考えている。ハミルトンは、記録を破る8度目のドライバーズチャンピオンシップタイトル獲得に向けて、可能な限り最高のクルマに乗ることを目指すことになる。