ホンダのF1撤退は、フェラーリに与えられた拒否権の重要性を明確にしたとイタリアメディアは報じている。フェラーリは、以前として拒否権を保持している。何年にもわたり、他チームはこの拒否権をフェラーリから取り上げようとしており、新コンコルド協定の交渉中にもその話題は再浮上したが、最終的にフェラーリの拒否権は維持された。
そして、フェラーリに拒否権が与えられる理由はホンダのF1撤退によって明確になったとされている。フェラーリの拒否権は必ずしも特権ではなく、F1を去ることができないように縛り付けておく鎖なのだ。約10年前、BMW、ホンダ、そして、トヨタがF1を去った。3つのブランドはF1での時間から多くの恩恵を受けた。彼らにとって、F1は挑戦であり、技術的およびマーケティング活動だが、いつでも止めることができる。今回のホンダのように。フェラーリは状況が異なる。フェラーリはF1から始まり、市販車の販売を通じてF1に資金を提供してきた。そして、過去に何度か訪れた脅威にもかかわらず、フェラーリがF1に背を向けることはなかった。F1にとって、フェラーリはおそらく最も重要な要素だ。バーニー・エクレストンが1980年代にエンツォ・フェラーリに拒否権を与えたとき、彼はこれを念頭に置いていた。フェラーリはF1が信頼できる会社であり、このスポーツを管理する人々にとって大きな価値がある。先月、フェラーリはF1で1000戦目を迎えた。そして、F1はフェラーリが所有するムジェロ・サーキットで『Formula 1 Pirelli Gran Premio Della Toscana Ferrari 1000 2020』という記念名称をつけてお祝いした。
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