フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、2021年に予定されていたF1レギュレーション変更の延期を支持することは、チームを不利な立場に置くことになり、簡単な決断ではなかったと認める。新型コロナウイルスの世界的な大流行により、F1は無期限の延期状態となっている。必然的にこれはF1とチームの収益に大きな影響を与えることになる。
財政不足に照らしてコストを抑えるために、F1は現在の技術規則を2021年に持ち越し、予定されていた大幅なレギュレーション変更は2022年まで延期することを決定した。大多数のF1チームはこの動きに参戦していてが、当初、フェラーリはルールを凍結するという原則を検討するために多くの時間を要求した。だが、最終的には責任感に基づいて同意している。「現在のベースラインとテストからのフィードバックを考慮れば、我々にはこの選択に利点があるとは思わない」とマッティア・ビノットは Sky Italia に語った。「簡単な決定ではなかったが、行われなければならなかった。それは特別な瞬間であり、将来にむけて責任あるシグナルを送ることが重要だった」F1チームは、2021年も今季のシャシー設計を再び使用するが、F1とFIA(国際自動車連盟)は、さらに変更されない要素の包括的なリストを確立させるプロセスを進めている。「2021年のレギュレーションは同じままだが、空力開発の余地はまだある。まだ詳細は定義されていないがね」とマッティア・ビノットは付け加えた。「何が凍結され、何が開発に開放されるかを理解するためにチームのすべての代表者およびFIAと話し合っている。だが、我々は競争と比較というF1のDNAを維持することを目指している」