フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、今週末のF1フランスGPに導入したアップグレードが必ずしもすべて期待通りの改善を果たさなかったことを認めつつも、改善するポテンシャルは秘めていると主張する。フェラーリは、今週末のF1フランスGPにフロントウイングの改良を含めた空力アップグレードを投入。しかし、大きな改善を示すことはできず、セバスチャン・ベッテルは予選前に元のスペックに戻したことを明かしている。
だが、マッティア・ビノットは「スペインGP以降に導入した開発物はギャップを縮めることを可能にし、我々が正しい道を進んでいることを示している」とコメント。「いくつかのアップグレードは非常に有益であることを示したが、残念ながら、他はそれほどでもなかった。だが、我々には改善するための大きなポテンシャルがある」「現段階ではまだやるべきことがたくさんあることは認識しているが、我々にはクルマを開発する能力があり、全てのトラックで競争力を発揮できると自信を持っている」F1フランスGPの決勝では、シャルル・ルクレールが3位表彰台を獲得。セバスチャン・ベッテルは5位でフィニッシュし、ファステストラップポイントを獲得している。「どちらかというとストレートなレースだったし、その結果、シャルルはスタートポジションを最後まで維持した。セバスチャンは我々が望んでいたようにマクラーレンの2台を振り払い、その後は彼の前のドライバーに匹敵する一貫性のあるペースを維持する力強いレースを走った」「マックスがピットに入った際、我々は数周多くセブをステイアウトさせた。タイヤのマネジメントは難しかったし、メルセデスで目にしたように終盤に大きなデグラデーションに苦しむ可能性があったからだ」「したがって、ステイアウトした追加のラップはレース終盤によりフレッシュなタイヤで走れるおとを意味し、マックを倒すチャンスを得るという点で重要だった」「パフォーマンス面では、我々はまだ望んでいる場所にはいない。このサーキットが我々にとって厳しいことはわかっていたし、シャルルがボッタスの直後でフィニッシュしたことは励みになる」